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【現代社会学部】環境政策(諏訪)ゼミ4回生が千葉大学公共学会主催 第5回SDGs日本政策学生研究会」で優秀論文賞を受賞しました
2024年2月12日、千葉大学公共学会が主催する「第5回SDGs日本政策学生研究会」(Japan Inter-college Policy Studies for SDGs (JIPSS))にて、現代社会学部4回生の吉岡紗(よしおかすず)さんが、令和5年度提出した卒業論文「地熱発電に対する地域における受容性の要因分析-北海道弟子屈町住民調査-」の発表を行い、優秀論文賞を受賞しました。
SDGs日本政策学生研究会は、国連持続可能な開発目標(SDGs)の実現にあたって、社会の持続可能性に関わる課題について、学生が主体的に調査研究を行い、その結果を行政、企業において持続可能性に関わる仕事をしている社会人に発表する機会とするもので、各分科会での投票によって選出される分科会賞(プレゼン賞)に加えて、提出された論文について公共学会メンバーが審査して選出する優秀論文賞を授与しています。
論文の内容
日本では、近年、再生可能エネルギーの一つである地熱にも注目が集まっています。ただ、地熱開発には、温泉事業者や住民をはじめ様々な関係者が納得することも必要です。
では具体的に、地熱発電について、立地地域の住民はどのような印象を持っているのでしょうか? 本研究では、古くから温泉や暖房など地熱利用に「馴染み深さ」があり、域内のアトサヌプリという地域での地熱開発に向けた事業に取り組んでいるものの、温泉を中心とした観光事業が衰退し、地域の発展に悩む北海道弟子屈町を対象に、「地熱開発に関する住民調査」を実施し、地熱開発が住民にどのように受け止められているか、また、好意的・否定的な受け止めの背景にある要因を明らかにしました。
特に、地域の資源が豊かでありながら、過疎に悩んでいる地域で住民の知識や経験がどのように地熱発電や再生可能エネルギーの受容性に関わっているのか、そして再生可能エネルギーと今後の地域の発展がどう関わっていくのか明らかにして、発電と地域振興施策の提言へとつなげました。(北海道に2回行き、弟子屈町のSummer Jackという夏のイベントでかたっぱしから住民の皆さんにアンケートした甲斐があったというものです←指導教員コメント)
北海道弟子屈町のSummer Jackの様子
「第5回SDGs日本政策学生研究会」についてはこちらhttps://pub-a.le.chiba-u.jp/archives/2307をご覧ください。※千葉大学公共学会のウェブサイトに移動します。