

生活デザイン研究所
舞鶴市吉原地区における歴史的景観の保存・活用に関する研究に取り組んでいます
京都府舞鶴市を代表する歴史的景観の一つである吉原地区漁業集落の伝統的建造物群保存地区への登録に向け、鶴岡典慶生活デザイン研究所所長(本学生活造形学科教授)は、舞鶴市より委託を受けて、歴史的景観の基準作成づくりを目標として研究を行っています。
吉原地区は、江戸時代から残る「猟師町」として、舞鶴湾から引き込まれた入江沿いに舟屋と住宅が残る独特な街並みが残る地域です。舞鶴市の歴史文化の特徴である「海と共に生き、海に祈り、海と共に発展した海洋の歴史文化」の6つのテーマのうち「人と海のかかわりが息づく歴史文化」の地域にあたり、吉原地区の特徴的な漁業集落の町並み・文化的景観調査を行っていく計画になっています。
令和2~4年度に実施した舞鶴市吉原地区の形成と街並み景観に関する研究成果をもとに、保存活用にかかる吉原地区の歴史的景観を構成する工作物・環境物件・建築物件の保存すべき基準及び修理・修景の基準の研究に取り組んでいます。
ガイドライン・保存活用計画案を作成し、研究成果は舞鶴市と協調して地域住民等に報告していきます。また地区内での伝統的建造物活用モデル施設の活用案を策定し、必要な整備支援等を実施していく予定です。