

図書館長挨拶
京都女子大学図書館へようこそ!


現在の本学図書館は、2017年(平成17年)2月末に竣工し、同年9月18日に開館しました。これは、第一次「グランドビジョン5」に基づく「東山キャンパス整備計画」最大のプロジェクトで、2012年度に始動しましたが、東日本大震災復興工事などの影響もあり、2015年に着工され、完成まで2年を要しました。1966年(昭和41年)竣工の旧E校舎にあった旧図書館から、実に半世紀ぶりの大移転でした。
完成した図書館は、学園のほぼ中央部に立地し、「知恵の蔵」と「交流の床」そして両者の間の空間「京女坂」というユニークな3エリアで構成されています。
「知恵の蔵」(地下2階地上4階)は、階段状の吹き抜け空間の周囲を4層(階)の壁面書架が囲み、約20万冊の図書が開架されて、知の集積を体感できる、書物に囲まれた静的な学習環境となっています。
一方、敷地南側の「交流の床」(地下2階地上2階)は、木材を活用した切妻屋根の建物で、内部にアクティブラーニングコモンズやメディアコモンズを設けて活動的な学習空間を創り、2階にはカジュアルスタディスペースやカフェテラスを設け、飲食可能なコミュニケーション空間になっています。また、地下には約60万冊の図書を収容する自動化書庫が設けられ、コンピューター制御で簡便に目的の図書を選定できるようになっています。
大学図書館の基本的機能として、大学における学生の学習支援や大学が行う高等教育及び学術研究活動全般を支える重要な学術情報基盤の役割があります。
「京都女子大学学術情報リポジトリ(京女AIR)」は、京都女子大学において生産された学術成果物を収集し、電子的に蓄積・保存を行い、 学内外に無償で公開することにより本学の学術研究の振興および社会貢献に寄与することを目的とした、学術情報の保管庫になっています。
また、学生の主体的な学習を支援する「場」として、アクティブラーニングコモンズがあります。複数の学生が集まって、電子情報資源も印刷物も含めて様々な情報資源から得られる情報を用いて、議論を進めて行く学習スタイルを可能にする「場」を提供するものです。2020年以降の新型コロナウイルス蔓延による行動規制等の影響もあり、人と直接対話をすること自体が敬遠される状態が長期化したこともあり、第5類に移行した現在でも、ラーニングコモンズの存在や活用が希薄になりつつあります。是非積極的に活用いただきたいと思います。
図書館の諸サービスについては、本図書館ホームページを参照いただきたいと思いますが、図書・電子ジャーナルなどの購入や、図書館での活用などについて、ご要望や忌憚のないご意見もいただければ幸いです。
皆様には、教育・研究の目的に合わせて、図書館を活用いただくとともに、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。