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クリニック長挨拶

食と栄養の未来に向けて

栄養クリニック長 宮脇尚志
 私たちが生きるために不可欠な食と栄養、その食と栄養について取り巻く環境は大きく変化しつつあります。このような背景の下、2008年に設立された京都女子大学栄養クリニックは、「社会貢献」「教育活動」「広報活動」「研究活動」の4つの柱を中心に、設立以来15年以上に渡り、家政学部食物栄養学科の全教員と有機的な連携を図りながら様々な活動を行っています。 
 
 「社会貢献」の分野では、地元住民の方々を対象とした疾病の予防及び健康増進に向けた料理教室や、学園祭での栄養アセスメント体験及び栄養相談、市民公開講座、京都女子大学が位置する京都市東山区の住民の方々や京都のスイミングスクールでの栄養アセスメント及び健康教室の開催、支援が必要な学生に対する食生活を中心とした生活指導、京都の地元企業を対象としたフェアの出展による栄養啓発活動など、多岐に渡っています。また、「教育活動」の分野では、附属小学校における食育活動、本学学生を対象とした料理教室、管理栄養士・栄養士を対象としたリカレント教育を、「広報活動」では、大学ホームページやSNSを使った食と栄養についての啓発、新聞等への食と栄養についての記事提供、各種レシピ集やレシピ本の作成、毎年度の活動報告書作成などを行っています。さらに、大学の「付置研究所」として、臨床栄養分野を中心に多くの学会発表や論文公表などを行ってきました。 
 
 これらの活動の多くは、学内の様々な組織や、行政、企業などと協働して多組織や多職種の連携で行われています。さらに、食物栄養学科の学部生や大学院生も活動に積極的に参画しており、管理栄養士を目指す学部生・大学院生が食と栄養についての様々な臨床経験を積むことができる場にもなっています。 
 
 本学の栄養クリニックは、「クリニック」という名称ではありますが、保険診療を行う医療機関ではありません。しかし、栄養クリニックを有する管理栄養士養成施設は全国でも少なく、本施設の社会的責任は大きいといえます。栄養クリニックは、これからも、様々な活動を進めることで、食と栄養の未来に貢献できればと考えています。今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。