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ジェンダー教育研究所

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「地方自治の多様性は女性の政治参画から」ジェンダー教育研究所戸田香助教の講義を広島ホームテレビが取材。2023年12月4日に広島ホームテレビで放送されました。

 ニュースは広島ホームテレビの公式YouTubeチャンネルと公式ホームページに掲載されています。
広島ホームテレビ公式チャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=LCPT_CZjugk
広島ホームテレビhttps://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20231205231946&fbclid=IwAR2YMYSezaPAbvFx6tBFfs2c6Q88LACp05x3t2TeD9sig28jMDjMhmd7u7I

ジェンダー教育研究所戸田香助教の11月8日の「地方自治論」の講義(関西学院大学総合政策学部)を広島ホームテレビの報道クルーが取材しました。講義の様子は後日、広島ホームテレビの夕方ニュース番組「ピタニュー(平日16:40-19:00)」で放送されます。https://www.home-tv.co.jp/pitanew/

この日の講義は「地方自治論」の8回目で「地方自治の多様性」というタイトルで、約200名が受講しました。講義では、市長と市議会の対立が続いている広島県安芸高田市の事例や、先月、埼玉県議会自民党県議団が提案した通称「留守番禁止」条例案(その後、市民の反対で条例案は撤回)などが取り上げられました。

戸田助教は、講義では「地方自治の現場で今、何が起きているか」を主眼に、地元放送局が地方政治や地方行政を取材し公開したニュース動画を教材として取り上げています。広島ホームテレビは安芸高田市の事例を3年前から継続取材を行っており、ニュース動画をネット上で公開し、社会に議論を呼びかけています。今回、大学生が地方自治をどう考えているかを探るため、取材に訪れました。

戸田助教は、講義内で「今の地方議会は高齢の男性で占められている。議会には多様性が必要で、それは地方自治の課題でもある。まずは女性の政治参画が必要」と論じました。さらに「このまま放っておいても女性議員は増えない」とし、市の男女共同参画センターが積極的に地域での女性リーダーの育成を行い、女性議員比率の向上につながった兵庫県小野市の事例も示しました。(京都女子大学の竹安栄子学長[ジェンダー教育研究所兼担研究員]はこういった自治体の取り組みを積極的に支援し、女性議員比率の向上を後押ししています)

講義後の広島ホームテレビのインタビューで戸田助教は「地方政治は高齢の男性ばかりが密室で何かを決めているイメージが強い。それでは若者の政治離れを引き起こす。そればかりか政策決定過程が透明性に欠けていると市民からも信頼されない」と現状を批判しました。その上で「今の学生は地元志向が強い。地域社会への関心も高く、貢献したいと考えている学生も多い。それを地方自治や地方政治への関心につなげていくのが教員の責務の1つ」と述べました。広島ホームテレビのコンテンツ本部メディア情報局ニュースグループの岡森吉宏記者は講義を取材した感想として「講義では地方議会の課題が事例をもとにわかりやすく説明されていて、学生の地方政治への関心がここまで高いのは驚きだった。取材を続けていく上でも勉強になった」と話していました。「ピタニュー」の放送対象エリアは広島県およびその近隣地域で、放送後は広島ホームテレビの公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信されます。尚、講義の様子は関西学院大学の公式X(旧TW)でも発信されました。
  • 2023/11/08 戸田助教の担当講義「地方自治論」
  • 広島ホームテレビ制作の動画を見せながらの講義
  • 広島ホームテレビの岡森吉宏記者と報道クルーの皆さん