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「日本初の女性総理が誕生」本学ジェンダー教育研究所戸田香助教が京都新聞に「男女格差、実態を伴う改善を」とコメント
		 2025年10月21日、日本の憲政史上初の女性総理が誕生しました。
それを受けて、京都新聞からの依頼で、ジェンダー教育研究所の戸田香助教がコメントを寄せました。
コメントの要旨は以下の通りです。
(2025年10月22日京都新聞社会面から抜粋、京都新聞WEB版でも掲載(有料版のみhttps://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1585393)
記事見出し:女性初の首相に高市早苗氏「男女格差、実態伴う改善を」京都女子大学ジェンダー教育研究所戸田香助教
【初の女性総理誕生に】
高市氏は政治家2世ではない。何度も挑戦して首相に上り詰め、その努力は賞賛に値する。議員に挑戦しようとする女性達の後押しに繋がるインパクトはある。
【高市氏のこれまでのジェンダー平等政策への取り組み】
高市氏は、「クオータ制」、LGBTQら性的少数者の「理解増進法」、同性婚の法制度化、いずれにも慎重な立場であった。
【今後の政策面での取り組みへの期待】
今回、別姓制度の導入に積極的であった公明党が連立から離脱し、消極的な維新と組んだため、選択的夫婦別姓の早期実現は遠のいた。
しかし、高市氏は、自身が更年期障害に悩んだことも総裁選で述べていて、女性の健康課題への政策対応は進む可能性がある。女性起業家の支援にも積極的で、女性の労働面での機会拡大も進展するかもしれない。一方、日本は近年でも女性は男性の約5倍の時間を家事、育児、介護などの無償労働に費やしている* 。ここを解消せずに労働機会だけを拡大しても意味はない。また、世界経済フォーラムが発表する「ジェンダー・ギャップ指数」は女性首相の在任期間が指標の1つであるため、数値は改善されるだろうが、実態が伴わないことが懸念する。ただ、高市氏は、自身を取り巻く状況の変化を考慮し、行動を変容させてきた。今後に期待したい。
* 内閣府 男女共同参画局 男女共同参画白書令和2年版 「男女別に見た生活時間(週全体平均)(1日当たり,国際比較)」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-c01-01.html(2025/10/28最終確認)
	
					
						
					
				それを受けて、京都新聞からの依頼で、ジェンダー教育研究所の戸田香助教がコメントを寄せました。
コメントの要旨は以下の通りです。
(2025年10月22日京都新聞社会面から抜粋、京都新聞WEB版でも掲載(有料版のみhttps://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1585393)
記事見出し:女性初の首相に高市早苗氏「男女格差、実態伴う改善を」京都女子大学ジェンダー教育研究所戸田香助教
【初の女性総理誕生に】
高市氏は政治家2世ではない。何度も挑戦して首相に上り詰め、その努力は賞賛に値する。議員に挑戦しようとする女性達の後押しに繋がるインパクトはある。
【高市氏のこれまでのジェンダー平等政策への取り組み】
高市氏は、「クオータ制」、LGBTQら性的少数者の「理解増進法」、同性婚の法制度化、いずれにも慎重な立場であった。
【今後の政策面での取り組みへの期待】
今回、別姓制度の導入に積極的であった公明党が連立から離脱し、消極的な維新と組んだため、選択的夫婦別姓の早期実現は遠のいた。
しかし、高市氏は、自身が更年期障害に悩んだことも総裁選で述べていて、女性の健康課題への政策対応は進む可能性がある。女性起業家の支援にも積極的で、女性の労働面での機会拡大も進展するかもしれない。一方、日本は近年でも女性は男性の約5倍の時間を家事、育児、介護などの無償労働に費やしている* 。ここを解消せずに労働機会だけを拡大しても意味はない。また、世界経済フォーラムが発表する「ジェンダー・ギャップ指数」は女性首相の在任期間が指標の1つであるため、数値は改善されるだろうが、実態が伴わないことが懸念する。ただ、高市氏は、自身を取り巻く状況の変化を考慮し、行動を変容させてきた。今後に期待したい。
* 内閣府 男女共同参画局 男女共同参画白書令和2年版 「男女別に見た生活時間(週全体平均)(1日当たり,国際比較)」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-c01-01.html(2025/10/28最終確認)
