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ジェンダー教育研究所

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「未来を創る!女子大交流サミット 京都女子大学×フェリス女学院大学共催イベントvol.1ー」—ジェンダー教育研究所学生リーダーがフェリス女学院大学とコラボイベントを実施しました。

 2024年11月30日(土)、京都女子大学E校舎104-1教室にてフェリス女学院大学ジェンダースタディーズセンターのメンバーの皆さんをお招きし、イベント「未来を創る!女子大交流サミット」を実施しました。

本イベントはジェンダー教育研究所「未来を創るプロジェクト」令和6年度採択プロジェクト「自分らしい未来を創る!京女生キャリアデザインプロジェクト byジェンダー教育研究所学生リーダー」の活動の一環です。本イベントは、京都女子大学とフェリス女学院大学の学生同士が女子大に通うことで得られる共感や学びを共有し、学生同士の交流を深め、お互いの視点から女子大が持つチカラを再発見することを目指しました。

企画立案、広報、当日の司会進行などをジェンダー教育研究所学生リーダー(以下、学生リーダー)が担当しました。法学部4年生の下平玲子、鞍馬英奈を中心とした計8名のメンバーが、イベントの実施に携わりました。

当日は、フェリス女学院大学から5名の学生と1名の先生にお越しいただきました。そして、オープニングではフェリス女学院大学国際交流学部国際交流学科准教授の山本千晶先生から両校のつながりを作りたいとのお話をいただきました。続いて、京都女子大学 竹安栄子学長、フェリス女学院大学 小檜山ルイ学長より、本イベントのために寄せられたビデオメッセージを上映しました。竹安栄子学長からは、「一人一人が自分の意見を持ち、自分らしい生き方を模索することが社会を変える」とのメッセージをいただき、小檜山ルイ学長からは、「両校の交流を通じて両校の間に姉妹の絆が築かれ長年続いていくことを期待している」とのメッセージをいただきました。

オープニングの後、学生リーダーが活動目的や今年の活動の詳細、今後の展望を報告しました。続いて、フェリス女学院大学ジェンダースタディーズセンター学生スタッフの方に活動内容や今後の展望をお話いただきました。

その後、女子大のチカラを再発見することを目指すワークショップを行いました。まずは、「#あるある #いいねから探る女子大キャンパスライフ」と題して女子大の特徴や、女子大に入ってよかったこと、両大学の違いなどを共有しました。共有した際には「女性の先生が多い」、「かわいいという価値観が多様である」との意見が出ました。
続いて2つのテーマについてグループディスカッションを実施しました。最初に「女子大という選択はキャリアにどう活きる?」をテーマに女子大で身につけた力や学生が実感する女子大の良さが今後の自分の人生にどのような影響を与えるかについて、健康、教育、機会の3つの観点から探りました。健康では「性教育の知識を得ることができる」、教育では「自分の考えを人に伝えやすくなった」、機会では「自分たちで何かをするという経験が学外に出た時に活きる」などを始めとして多くの意見が挙がりました。次に、「私たちのキャンパスをもっと良くするアイディア」をテーマに1年生から4年生までを見通して、どのような体験があるとより有意義な大学生活を送ることができるのかについて議論を行いました。グループや全体で共有した際には、「生理用品がトイレに設置され必要な時に利用できる環境が欲しい」、「フェリス女学院大学や共学の大学でジェンダー系の講義を必修にしてほしい」といった意見が出ました。最後に、女子大の学生として自分自身と周りをエンパワーメントするメッセージを各自で考え「未来を創る女子大宣言!」として記入しました。クロージングではジェンダー教育研究所長で法学部教授の手嶋昭子先生より、グループワークの際に出た意見に触れた上で、「学生の新しい視点でこれからの女子大を創っていってほしい」とのご挨拶をいただきました。終了後のアンケート結果では「同大学の学生だけではなく、フェリスの学生や教員みなさんと「女子大」をテーマにお話しできたことがすごく楽しかった。女子大の意義を改めて感じることができた」、「それぞれが考える女子大で学ぶ意義を言語化し、強い自信をもって明日からの一歩を踏み出す機会となった」、「宗教や学部、ジェンダーの関心領域が異なる女子大の学生と話すことで共通点や課題を見つけることができた」といった感想が寄せられました。
企画の立案当初、フェリス女学院大学の皆様より「女子大」の一般的なイメージである「お嬢様」、「おしとやか」に囚われない別の魅力や意義を発見したいとのメッセージを頂きました。このイベントを通して、新たな魅力を発見すると共に女子大の学生であるからこそ得られる気づきや経験があり、それらを人生に生かしていくことが重要であると感じました。そして、ジェンダー教育研究所学生リーダーは、今後もフェリス女学院大学のとの協力・交流を深め、ジェンダーに関する様々なトピックに着目したイベントを企画してまいります。
  • 司会を担当した2人が両学長のビデオメッセージについて説明しました
  • フェリス女学院大学ジェンダースタディーズセンター学生スタッフの方が活動報告している様子
  • グループディスカッションの様子。4グループに分かれて行いました