現代社会学科
【現代社会学部】社会調査実習Ⅰ(佐藤クラス)にて美術館「えき」KYOTOを訪問しました
6月29日(月)に美術館「えき」KYOTOを訪問し、「青山悟 刺繍少年フォーエバー in Kyoto」を観覧しました。社会調査実習Ⅰ(佐藤クラス)では、手仕事(特に染織品)のアート化に関する歴史と現状を文献調査とフィールドワークを通して明らかにしています。
青山悟さんは、1998年にロンドン大学ゴールドスミスカレッジのテキスタイルアート科を卒業し、2001年にシカゴ美術館付属美術大学大学院ファイバー&マテリアルスタディーズ科を修了後、東京で創作活動を行っています。シンガー社の工業用ミシンを用いて、刺繍作品を作られています。主な作品テーマは、手仕事における格差と労働の問題であり、それに関連した社会階層やジェンダー、美術/工芸といった分類、機械化、AI化にも言及しています。また、消えゆく日常の記憶や制作工程を残す取り組みとして、刺繍作品や映像作品を発表しています。
1962年にスイスのローザンヌで開催された「国際タペストリー・ビエンナーレ」を契機として、欧米のテキスタイルの分野では、テキスタイル・アートやファイバーワークと呼ばれる作品群があらわれました。これらは、実用的・女性的・装飾的と言われてきた染織工芸を乗り越える取り組みであり、制作プロセス(反復運動)を再評価する試みでもありました。テキスタイル・アートにおいては、多様な素材を用い、展示のしかたをより立体的にし、美術と工芸をわけてきた制度を批判するなどして、テキスタイルが置かれてきた文脈を変える試みが繰り返されてきました。青山さんの作品は、その一端として理解することもできます。
展示のなかには青山さんのこんなコメントがありました。「装飾的=工芸的と刷り込まれた90年代のテキスタイルアート科の学生にとってクリムトは憧れたとしても参考にしてはならない画家だったりしたのだが、アートと工芸の境界の意味が良い方向にどんどん薄れている今でもどこかで装飾的になることを恐れている自分がいる。」(展示より抜粋)
刺繍そのもの(技術や見た目)に感嘆するのではなく、刺繍が担うメッセージや刺繍であるがゆえに表現できるものについて考えることができる展示でした。
青山悟さんは、1998年にロンドン大学ゴールドスミスカレッジのテキスタイルアート科を卒業し、2001年にシカゴ美術館付属美術大学大学院ファイバー&マテリアルスタディーズ科を修了後、東京で創作活動を行っています。シンガー社の工業用ミシンを用いて、刺繍作品を作られています。主な作品テーマは、手仕事における格差と労働の問題であり、それに関連した社会階層やジェンダー、美術/工芸といった分類、機械化、AI化にも言及しています。また、消えゆく日常の記憶や制作工程を残す取り組みとして、刺繍作品や映像作品を発表しています。
1962年にスイスのローザンヌで開催された「国際タペストリー・ビエンナーレ」を契機として、欧米のテキスタイルの分野では、テキスタイル・アートやファイバーワークと呼ばれる作品群があらわれました。これらは、実用的・女性的・装飾的と言われてきた染織工芸を乗り越える取り組みであり、制作プロセス(反復運動)を再評価する試みでもありました。テキスタイル・アートにおいては、多様な素材を用い、展示のしかたをより立体的にし、美術と工芸をわけてきた制度を批判するなどして、テキスタイルが置かれてきた文脈を変える試みが繰り返されてきました。青山さんの作品は、その一端として理解することもできます。
展示のなかには青山さんのこんなコメントがありました。「装飾的=工芸的と刷り込まれた90年代のテキスタイルアート科の学生にとってクリムトは憧れたとしても参考にしてはならない画家だったりしたのだが、アートと工芸の境界の意味が良い方向にどんどん薄れている今でもどこかで装飾的になることを恐れている自分がいる。」(展示より抜粋)
刺繍そのもの(技術や見た目)に感嘆するのではなく、刺繍が担うメッセージや刺繍であるがゆえに表現できるものについて考えることができる展示でした。
