Follow Us

食物栄養学科

#食物栄養学科

ダイエット後のリバウンド要因の論文を発表

 ダイエット(体重の減量)に成功しても、体重が元に戻ってしまうこと(リバウンド)はよくあります。しかし、どういう人がリバウンドしやすいのかはほとんど分かっていません。そこで、国立病院機構京都医療センター内分泌代謝高血圧研究部の浅原哲子部長らと共同で、国立病院機構を主とする6つの医療機関の肥満外来を受診した成人のうち、研究(JOMS研究)に参加してくださった方のデータを用いて、当研究室が、リバウンドと関連する要因を見出すために解析を行いました。その研究成果が、2026年9月に学術誌に掲載されました(Tsuji et al., Predictors of weight regain after weight loss in obesity: roles of birthweight, diet, and metabolic factors. BMC Nutrition (2026) )。解析は主に当研究室の学生、佐木崎真衣さん、田中美賀子さん、大江温子さんが行いました。

この研究では、ダイエット成功後にリバウンドした人達としなかった人等の2群に分けて、その2群間にどのような差があるのかを解析しました。リバウンドしなかった人達と比べてリバウンドした人達は、女性では、出生体重が軽い(平均3,246g vs 2,740g)、ダイエット開始後3ヶ月時点での総コレステロール値が高い、男性では肉料理の摂取頻度が低い(週に2回未満の人の割合 20% vs 56%)、ダイエット開始時点のHbA1c値が高い(=糖尿病の傾向がある)、ダイエット開始後3ヶ月時点での総コレステロール値が高い、という特徴がありました。つまり、リバウンドしやすい要因は、女性では、出生体重が軽いこと、減量に成功したのに総コレステロール値が下がらないこと、男性では、肉料理をあまり食べないこと、糖尿病の傾向があること、減量に成功したのに総コレステロール値が下がらないこと、と推測されます。

以上のように、リバウンドを予測する因子は多くはないものの、幾つかの候補となる予測因子を見出すことができました。しかし、今回の研究は、対象者数が数百人と小規模であり、観察研究であること、食事調査も簡便なアンケートであることなどから、今回得られた結果は、大規模で厳密な研究で確認する必要があります。