Follow Us

データサイエンス研究所

#データサイエンス研究所

【データサイエンス研究所】ダッソー・システムズ株式会社との連携事業として,京都府庁にてスマートけいはんなプロジェクトに関するプレゼンテーションを行いました.

  本研究所は2024年度の連携事業として,ダッソー・システムズ株式会社(本学と2023年度に連携協定を締結)が参画する「令和6年度スマートけいはんなプロジェクト」にデータサイエンス学部と共同で取り組んでいます.同プロジェクトでは,京都府精華町において水害発生時の車両を利用した避難に対応する避難行動計画の策定および住民の合意形成を支援するデジタルツインとシミュレーション技術の検証を行っています.昨年12月に本学にて同プロジェクトに関するワークショップを実施し,データサイエンス学部2回生24名の学生らが参加しました.
 2月4日(火)には,ワークショップ参加者の中から有志の学生3名が成果報告のため京都府庁を訪問しました.当日は,ダッソー・システムズ株式会社パブリックセクター・ディレクターの熊野様よりプロジェクトの概要について説明がなされた後,学生らがプロジェクトを管掌する京都府・鈴木副知事に向けて「車両避難の二次被害と効果:災害時に配慮すべき特定層への対応」をテーマにプレゼンテーションを行いました.
 学生らは,大雨による洪水被害時の避難方法として徒歩避難を予定している住民が実際の避難時にどの程度車両避難を行うかについて,過去の災害時の事例と精華町住民を対象としたアンケート調査の結果から予想し,避難時に起こりうる二次被害を報告しました.また,アンケート調査から車両避難のニーズが高いと考えられる地域の分析とその地域にある交通渋滞が発生しやすい場所(道幅の狭い踏切など)の特定を行い,改善の必要性について説明しました.
 プレゼンテーション後には,鈴木副知事よりこれまでのスマートシティに関する取り組みについてご説明いただくとともに,学術研究都市の京都府ならではの力を発揮していくため,最新の技術力を持つ企業と学生の発想力を生かした連携事業を継続してほしいとのお言葉を頂戴しました.最後に鈴木副知事から学生に向けて「本プロジェクトを通じてデータサイエンス学部生としての気付き」について質問がなされ,学生からは「分析前に持っていた自分の予想や考えが分析を通じて変わっていったことから,先入観にとらわれずデータに基づいて判断することが大切だと感じた」などの回答がなされました.
 本研究所では次年度以降も引き続き企業・自治体との連携事業を推進し,データサイエンスによる課題解決と新たな人材育成に貢献することを目指します.
 
  • 京都府・鈴木副知事(前列左から二番目)との集合写真
  • 学生らのプレゼンテーションの様子
  • 鈴木副知事(写真右)との懇談の様子