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ジェンダー教育研究所

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「筑紫女学園大学×京都女子大学ジェンダー教育研究所学生リーダー交流会」—ジェンダー教育研究所学生リーダーが筑紫女学園大学とコラボイベントを実施しました。

  2025年2月1日(土)、京都女子大学E校舎104-1教室にて、筑紫女学園大学女性学研究室の皆さんをお迎えし、ジェンダー教育研究所学生リーダー(以下、学生リーダー)との交流会を開催しました。本イベントは、筑紫女学園大学現代社会学部准教授で女性学研究室に所属する飯島絵理先生が、同日開催のジェンダー教育研究所シンポジウムに参加される予定だったことをきっかけに、本学の学生リーダーとの交流の機会を持ちたいとのご提案をいただき、実現しました。
 筑紫女学園大学は福岡県太宰府市にキャンパスを構え、1988年に開学した女子大学です。大学附属の幼稚園・中学校・高等学校・大学院を併設し、親鸞聖人の教えに基づく教育を行っています。また2021年に女性学研究室が開設され、同研究室の研修に参加する学生たちがジェンダーに関する学びを深めているとのことです。ジェンダーに関心を持ち主体的に学びを深める環境が整っているということも両大学の共通点です。この交流会は、筑紫女学園大の女性学研究室の研修生と、本学ジェンダー教育研究所の学生リーダーが、同じテーマに取り組む仲間として意見を交わす場となりました。本イベントの企画立案や当日の進行は、筑紫女学園大学と本学の学生リーダーが協力して担当しました。本学からは、現代社会学部3年生の石井亮子を中心に5名の学生リーダーが参加し、イベントを成功へと導きました。
 
 当日は、筑紫女学園大学から6名の学生と2名の教員にご参加いただきました。中には前泊して京都や大阪を観光された方もおり、当日朝に到着された方もいました。イベントは、オープニング挨拶の後、各大学の活動紹介からスタートしました。筑紫女学園大学の紹介では、飯島絵理先生より、大学のカリキュラムや特色についてご説明いただきました。同大学では「キャリアデザイン」や「ジェンダー論入門」が全学部共通の必修科目として設定されており、シドニー研修や国立女性教育会館(NWEC)との連携プログラムなど、国際的な視点を持つ学びの機会が提供されていることが紹介されました。
 本学からは、ジェンダー教育研究所所長の手嶋昭子先生が研究所の活動概要を説明し、その後、学生リーダーが2024年度の活動報告を行いました。活動報告では、学内でのジェンダーに関するイベント活動や広報プロジェクトの成果について具体的に紹介し、筑紫女学園大学の学生とも、のちにそれに関連した活発な意見交換が行われました。
 続いて、1グループ5〜6名に分かれ、2つのテーブルでディスカッションを実施しました。学生同士の率直な意見交換を図るため、特定のテーマはあえて設定されませんでした。フランクな交流を通じ、互いの大学のことを知るきっかけとなりました。意見交換の中で、両大学の学生が共感した点の一つが「少人数制授業の利点」でした。学生一人ひとりが発言しやすく、リーダーシップを発揮する機会が増えることで、主体的に学ぶ姿勢が養われるとの意見が多く出ました。また、筑紫女学園大学では、教員との距離が近く、学習や進路相談の際に細やかなフィードバックを受けやすい環境が整っていることも紹介され、本学の学生からも「学びのサポートが手厚い点が魅力的だ」との声が聞かれました。
 さらに、シドニー研修の「ダイバーシティ先進国・体感ツアー」の話題では、参加者の関心が集まり、海外の多様性に対する理解を深める機会としての重要性が議論されました。その流れで、学生が主体的に活動できる機会の重要性についても議論が深まりました。筑紫女学園大学のシドニー研修をはじめとする学びの場や、本学の学生リーダーの自主的な活動が、学生自身の成長を促す大きな要素であることが共通認識として挙げられました。
 
 本交流会を通じ、両大学の学生はそれぞれの大学の特長や教育方針の違いを理解するとともに、共通する課題についても考える機会を得ました。今後もこのような交流の場を継続し、ジェンダー教育や女性のキャリア支援について、より深く学び合える関係を築いていくことが期待されます。
 本イベントにご参加いただいた筑紫女学園大学の皆様、大学関係者の方々に心より感謝申し上げます。
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