Follow Us

ジェンダー教育研究所

#ジェンダー教育研究所

「Enjoy!キャリアメイキング~女性の健康とキャリアについて話そう~」—ジェンダー教育研究所学生リーダーがイベントを実施しました。

  2024年10月30日(水)、京都女子大学「交流の床」にて、株式会社ステルラ代表取締役西史織さんをお招きし、イベント「Enjoy!キャリアメイキング~女性の健康とキャリアについて話そう~」を実施しました。
 本イベントは、ジェンダー教育研究所「未来を創るプロジェクト」令和6年度採択案件「自分らしい未来を創る!京女生キャリアデザインプロジェクト byジェンダー教育研究所学生リーダー」の活動の一環です。企画立案から集客、当日の運営まで全てを京都女子大学学生である、ジェンダー教育研究所学生リーダー(以下、学生リーダー)が行いました。法学部4年生の下平玲子、現代社会学部4年生の金井響加を中心とし、10名を超えるメンバーがイベントの実施に携わりました。
 学生リーダーは、イベントの狙いを、京女生が女性の健康課題やキャリア形成について学ぶことで、妊娠出産をはじめとするライフイベントを優先するか、自らの社会人としてのキャリアを優先するかの二択ではなく、新しい選択肢や考え方を知り、広い視点で将来を考えられるようになることと設定しました。イベントでは、自分らしい生き方やキャリア形成に関心のある参加者同士がコミュニケーションを取り合うことで、先輩と後輩、先生と学生といった縦の関係ではなく一人ひとりの女性としてエンパワーメントし合うことを目指しました。 
   イベント冒頭では、学生リーダーが女性のヘルスケアに関わる課題をテクノロジーで解決する分野である「フェムテック」の紹介や、女性の健康が社会といかに関わっているのかに関するレクチャーを行いました。日本社会では、女性特有の健康課題により年間3.4兆円の経済損失が出ているというデータに、会場からが驚きの声があがりました。女性の健康課題は決して個人的な問題ではなく、社会全体で解決していかなければならないものであるという認識を一同で共有しました。
 ゲストスピーカーである西史織さんからはキャリアと卵子凍結という選択肢との出会い、そして起業に至った経緯についてお話しいただきました。また、ご自身がキャリアを考える上で軸とされていることや現在行われている事業内容についても説明いただき、最後に「誰かの求める人生より自分で決めていく人生は楽しい」という力強いメッセージをいただきました。
 お話をお伺いした後のワークショップでは、グループワークで女性の健康とキャリアの視点から今の京都女子大学に存在している課題と、その課題を解決するアイデアについて語り合いました。参加者からは、女子大学であるにも関わらずトイレに生理用品が常設されていないことや、「キャリア=就職活動」という考え方が中心となったキャリア教育などへの疑問の声があがりました。最後に、グループごとにまとめた京都女子大学の課題とその解決アイデアを発表し、お互いをエンパワーメントするメッセージを「わたしのエンパワーメント宣言」として記入し、和やかな雰囲気のなかイベントは終了しました。
 終了後のアンケートでは、参加者から「健康とキャリアがどう関係しているのかを知ることができ、自分ごととして考えることができた」「これまで女性のキャリアについて学部を超えて話す機会がなかったため、自分を見つめ直す良い経験となった」「西さんのお話がとても面白かった」という感想が寄せられました。
 今回のイベントでは、女性の健康とキャリアについて、広い視点で捉え直し、自らのキャリアを考えると同時に互いにエンパワーメントし合うことを実現することができました。学生リーダーは、今後も京女生にとって新鮮かつ貴重な経験を提供できるイベントを企画運営して参ります。
文責 現代社会学部3年生 小林蓮
 
  • 西史織様ご講演の様子。力強いメッセージをお伝えいただきました。
  • 学生リーダーによる女性の健康と社会に関するレクチャーの様子。
  • グループワークショップの様子。西様にもお入りいただきました。