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現代社会学科

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【現代社会学部】戸田ゼミ3回生が「レスキュー・ハブ」の坂本新 代表からお話を伺いました

 
戸田ゼミ3回生は年に2回、合ゼミに参加しています。夏の合ゼミ(関西国際関係合同ゼミナール)は参加学生が100人規模で10前後のゼミが参加するため、報告・質疑応答の時間が短くなります。そのため、詳細に報告し、じっくりと議論することを目的として、冬の合ゼミ(京都国際関係合同ゼミナール)を5ゼミ前後で開催しています。
近年、学費を払うために女子大生が風俗や売春で稼いでいる状況が社会問題となっていますが、今回の戸田ゼミの報告は、日本の売春問題をテーマとすることにしました。メインとする調査対象は、コロナ禍の影響で増えたと言われる、若い女性の「立ちんぼ」(路上に立ち売春の客待ちをする)に設定しました。当事者に直接話を聞くことが難しいテーマですので、「立ちんぼ」をはじめ、いわゆる「夜職」(風俗業)に従事する女性たちを支援している東京都のNPO法人「レスキュー・ハブ」の坂本新(さかもと あらた)代表に外部講師としてお越しいただきました。


レスキュー・ハブの坂本代表

レスキュー・ハブの活動は注目されており、坂本代表も新聞や雑誌で度々取材を受けておられますが、本日は、この活動を始められるまでの経緯、活動内容、なぜ女性たちが夜職に従事するのか、支援内容、行政の対応、法整備など、多岐にわたってお話しいただきました。「立ちんぼ」の女性たちは自分の意思で売春をしていると思われている方も多いように思いますが、たとえば、親から虐待を受けて家庭に居場所を失った少女たち、あるいは精神障害(精神疾患)のために会社で居場所を失った女性たちが、路上に追いやられている状況があります。彼女たちに居場所を用意できない日本社会の在り方を考えさせられました。


講演を熱心にきく学生たち

ご講演の後は輪になって、質疑応答の時間になりました。予定の時間をかなり超えても学生からの質問は続きました。坂本代表、遠方からお越しいただき、また、多くのことを教えていただき、本当に有難うございました。


質疑応答の風景

(文責 戸田)