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現代社会学科

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【現代社会学科】京都女子大学とネットワンシステムズが産学連携授業をスタート

京都女子大学とネットワンシステムズ株式会社は、ICT分野における実学教育の拡充を目的として、「現代社会とICT」をテーマとした産学連携授業を、本年4月より現代社会学部の授業科目「情報学アプローチ」において開始します。
本授業では、実際にICT業界でネットワークシステムを中核とした事業を展開しているネットワンシステムズの女性社員(京都女子大学の卒業生を含む)が講師として登壇し、現代社会におけるICTの活用拡大の状況、及び、それに伴うサイバーセキュリティの重要性の増加などの、実社会を踏まえた内容について講義します。
本授業の内容は、京都女子大学とネットワンシステムズの教育サービス機関である「ネットワークアカデミー」が共同で開発します。
本授業によって京都女子大学は、情報学教育における従来の学術的なアプローチに加えて、実学的なアプローチを新たに取り入れることによって、学生に向けた実社会の理解促進を図ります。
また、京都女子大学では学生が1回生の時点から多様なキャリア形成を支援しており、ネットワンシステムズの女性社員による本授業が、学生のキャリアイメージ形成の支援となることも期待します。

【背景】
従来、「情報学アプローチ」の授業では、社会のあらゆる場面で必要なICTの基礎知識(コンピュータやネットワークの動作原理、プログラミング、情報リテラシー等)を中心に講義していました。一方で、近年、デジタル化やネットワーク化の進化が劇的に加速していくことによって、ICTが広く社会で“活用”されるようになり、基礎知識に加えて、実社会の理解に役立てられる内容の拡充を検討していました。

【授業の内容】
現代社会学部の1回生が受講する「情報学アプローチ」(約150名の受講を想定)の全15回の授業の中で、ネットワンシステムズの女性社員が講師として2回分を担当します。具体的には、以下のような消費者向け・法人向け双方を包括した社会全体でのICTの活用拡大と、それに伴うサイバー攻撃による脅威の増加を、実際の業務体験に基づいて解説します。

【現代社会におけるICTの活用拡大の状況(全15回中の第3回)】
ICTの基礎知識(データと情報の違い、情報と知識の違い、データの表し方や処理方法)を学んだ後に、第3回の授業で、現代社会におけるICTの活用拡大の状況を解説します。具体的には、実例を挙げながら分かりやすく、ICT業界の業種・職種の分類や、構成技術要素の整理をした上で、近年のデジタル化・ネットワーク化の加速によるICTと社会の新しい関係性を解説します。

【サイバーセキュリティの重要性の増加(全15回中の第10回)】
技術的な基礎知識(コンピュータ/ネットワークやOS/アプリケーションの動作原理)やセキュリティの原理(暗号やデジタル署名)を学んだ後に、第10回の授業で、現代社会におけるサイバーセキュリティの状況について解説します。
具体的には、デジタル化・ネットワーク化が利便性向上に寄与していると同時に、サイバー攻撃の脅威が拡大していることを解説し、事例を交えながら、現代社会における脅威や対策を紹介します。また、学生もICTを活用する側であることから、自身のセキュリティ意識の向上にもつなげます。

「情報学アプローチ」のシラバスは以下をご覧ください。
https://portal.kyoto-wu.ac.jp/Syllabus/syllabusView?syllabusYear=2021&kougicd=0004627

【「情報学アプローチ」担当教授のコメント】
この度の産学連携授業について、「情報学アプローチ」を担当する京都女子大学現代社会学部の宮下健輔教授は以下のように述べています。
「ICTが実社会と密接にリンクするようになり、教科書的な内容にとどまらず、実社会を見据えられる授業を展開したいと考えていました。そのような中、ネットワンシステムズから他大学における産学連携授業の紹介があり、事業会社の実感・温度感を伝えられる産学連携授業の実現に至ったことを非常に嬉しく思っています。また、本学はキャリア形成にも注力しており、本学の卒業生であり、社会で活躍されている女性が講師として登壇される点も、学生が自身の未来を考える一つの要素となると期待しています。」