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現代社会学科

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【現代社会学部】佐藤ゼミ(3・4回生)で映画「ファブリックの女王」「主婦の学校」を上映しました

 現代社会学部佐藤ゼミ(3・4回生)で4月16日(水)に映画「ファブリックの女王」、6月11日(水)に映画「主婦の学校」を上映しました。佐藤ゼミでは、手仕事の現代的な価値について議論を重ねています。
 映画「ファブリックの女王」は、ファッションブランド・マリメッコの創業者であるアルミ・ラティアの生涯を描いたものです。アルミは女性の働き方や生き方を、人生をかけて模索しました。マリメッコは、日本では手芸愛好家に人気のあるブランドですが、学生の多くはブランドイメージとは異なる創業者の人生に驚いたようです。鑑賞後には、「なんでも男性と同じになれば平等なのか?」「女性の人生における手仕事の現代的な位置づけとは?」といったことを議論しました。
 映画「主婦の学校」は、1942年にアイスランドに創設された家政学校の現在を描いています。アイスランドはジェンダーギャップ指数ランキング12年連続1位で、ジェンダー平等が進んでいる国とされています。男女平等を追求する上で、家事はしばしば「女性による二流の労働」であり、女性の社会進出を阻むものとされてきました。これにより、家事の外部委託や機械化は現在でも進んでいます。こういった流れのなかで、映画「主婦の学校」は、家事のもう一つの側面に光を当てようとしています。ゼミでは、自分自身や自分たちの生活を整えることによって自律したり、小さく何かを生み出したりすることで、賃労働や(お金や時間による)消費以外の営みを得られるのではないかと考えました。