英語文化コミュニケーション学科
【英語文化コミュニケーション学科】真鍋教授による国際学会レポート
6月13日、中国におけるアイルランド研究の最大の学際的組織National Alliance for Irish Studies Disciplinary Developmentによる国際学会2026 International Symposium on Irish Studiesに基調講演者のひとりとして招待されました。この組織は2017年に北京、上海、大連など中国7か所にセンターをおいて設立され、そのセンターが存在する大学が毎年持ち回りで国際学会を開いています。本年は上海松江地区にあるShanghai University of International Business and Economics (SUIBE)、Songjiang Campusで開催され、全体テーマは"Deep Reflections on the Direction of Irish Studies in the AI Era"でした。IT先進国中国らしく、AIがアイルランド研究にどのような方向を示すのか、AIの意味は何なのかといった現在私たちにとって避けられない問題に真正面から取り組むものでした。私と韓国から招聘された先生以外60名ほどの発表者は全て在中国の研究者(フランス人1名、アイルランド人1名を含む)でした。中国の研究者の前向きで明るく積極的な研究態度に現在の中国のアイルランド研究の元気さを感じ、またその研究レベルの高さにも感銘をうけました。研究内容は多岐にわたっていましたが、論文発表形式が類似してわかりやすく、研究方法の基礎を身につける教育が徹底しているのだろうと推察しました。presentationの「形」をつけ、発信できることの意義を確認できる機会にもなりました。私は"The Non-Human and the Literary Imagination: Lafcadio Hearn, W.B. Yeats, and AI"というタイトルで、AI同様実体を持たないspiritやghostを高く評価し人間中心主義を批判したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とW.B. イェイツならどのようにAIを受けとめるか、自分たちを真似て新しく生み出される作品をcreatorとしてどう評価するか、またAIが生み出した二人の「作品」を我々audience/readerはどのように受け止めるのかといった問題を提起しつつ、文学の根本を考え直す機会を得られたと思います。午後は"Education and Cultural Inheritance"のセッションで、中国の研究者4名の論文発表の司会を行いました。私にとって近くて遠い国であった中国が、遠くて近い国アイルランドをとおして、近くて近い国になる出張となりました。主催者のSeamus Feng先生、私を基調講演者として紹介してくださった韓国のYoungmin Kim先生への感謝の気持ちを込めて。
(英コミ教授 真鍋晶子)
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韓国の先生と主催の先生と共に
