

法学科
【法学部】法学部公開講座「社会変革の担い手となる—性暴力のない社会をめざして—」を開催しました
2024年10月19日(土)14時~17時、法学部公開講座「社会変革の担い手となる—性暴力のない社会をめざして—」を開催しました
米タイム誌「次世代の100人」に選ばれた五ノ井里奈さんに、「勇気をもって声を上げる」という演目でご講演いただきました。
五ノ井さんが、自衛官を目指すきっかけとなった、2011年3月11日東日本大震災での女性自衛官との出会いから、自衛隊入隊後の出来事、そして、その出来事を巡るご自分の体験を振り返りながら、声を上げることになった経緯をお話くださいました。
他方で、声を上げたくても上げられない人がいることにも想いを寄せ、決してその人が弱いわけではないこと、誰よりも幸せに生きることが一番重要であるということを最後のまとめとして述べ、他者を尊重しあうことの大切さを示されました。
五ノ井さんの講演に引き続き、手嶋昭子教授により、「当事者の声と社会変革」というテーマで、性犯罪規定改正を題材に、当事者が声を上げることによって実現してきた法改正の経緯をお話いただきました。本講演も、声を上げられる社会から、声を上げなくていい社会へ、というフレーズで終え、五ノ井さんと同じく、他者の尊重の重要性を示す内容でした。
後半は、学生パネリストも登壇し、会場の皆さんからの質問を受けつつ、ディスカッションを行いました。五ノ井さんの講演を聴いて、被害者が責められる社会をなくしていきたいという学生たちの志が述べられるなど、大変有意義な講演会でした。