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食物栄養学科

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大学院生が日本小児神経学会学術集会で研究成果を発表しました(辻研究室)

2026年6月上旬に開催された日本小児神経学会学術集会で、食物栄養学科 辻研究室の大学院生 赤井このみさんが研究成果を口演発表しました。発表タイトルは「低出生体重モデルラットに対するラクトフェリン投与の効果 —行動試験や多臓器評価の結果から—」です。
 
母乳で育った子どもは人工乳で育った子どもよりもIQが高いなど、母乳の有益性を示す疫学研究は多数ありますが、母乳の何が特に有益なのかは詳しく分かっていません。人工乳は牛乳を基に作られており、牛乳ではラクトフェリンという糖タンパク質が少なく、ヒトの母乳中には牛乳中よりも約20倍ラクトフェリンが多く含まれていることに我々は着目しました。そこで、我々は低出生体重モデルラットにラクトフェリンを経口投与し、その後の発育・発達を検討しました。低出生体重ラットに見られる行動障害に関して、ラクトフェリン投与による改善効果はわずかでしたが、脳MRIで低出生体重ラットに見られる脳梁線維の異方性(ODI)の増大は、ラクトフェリン投与によって軽減傾向を示しました。低出生体重ラットにおける腎臓のネフロン数減少を軽減する効果も見られました。全体としてラクトフェリン投与による効果は顕著ではなかったため、今後、投与方法の最適化などを検討する必要があります。
 
本研究はこれまでの辻研究室の学生 小池さん、川口さん、久保さんが中心となって実施しました。なお、脳MRIはスイスのジュネーヴ大学およびローザンヌ工科大学との共同研究です。