データサイエンス学科
【データサイエンス学部】ネイチャー・メディシン誌にデータサイエンス学部阿部教授が生物統計家を担当する臨床試験の研究成果が公表されました
臨床研究「亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療」(データサイエンス学部・阿部貴行教授が生物統計責任者を担当)に関連する研究成果が,国際学術雑誌ネイチャー・メディシン誌に掲載されました.
(ネイチャー・メディシン誌の2025年のインパクトファクターという指標は52.5と高値であり,世界に対して非常に影響力が高い専門誌の1つです.)
新しい医薬品や治療法が日々開発されていますが,その安全性・有効性は実際に患者さんを対象とする臨床試験を通じて段階的に評価されます.そして臨床試験は,研究の計画・治療のリスクや期待されるベネフィットなどの説明を受け参加へ同意してくださった患者さんの協力の上に成り立っています.
今回の臨床試験は初期段階のもので,亜急性期脊髄損傷の患者さんに世界で初めてiPS細胞由来神経前駆細胞の移植が行われ4名の患者さんが試験に参加しました.研究の主な目的は移植の安全性の評価で有効性は探索的に評価されました.今後,患者さんの人数を増やしてより大きな臨床試験により次の段階の評価が行われます.
医薬品開発における「臨床試験」では,医師をはじめ多種多様な専門家が1つの「チーム」となり,試験計画の作成,試験の実施,データ収集・データマネジメント,統計解析と結果の解釈,報告書の作成と社会への結果の公表が行われます.
阿部教授が担当する「生物統計家」は,臨床試験の計画作成から結果の公表までのすべてのプロセスにかかわり研究の統計学的な側面の責任をもつ仕事です.良い仕事をするためには,統計学の「知識」に加え臨床試験の「経験」も重要です.
生物統計家は患者さんの健康状態の改善に寄与できる社会的にも意義深い専門職ですが,国内の専門家の数は不十分です.京都女子大学データサイエンス学部でしっかりと生物統計学の専門家を育成していきたいと考えています.
論文:
Sugai K, Tsuji O, Fujiyoshi K, Ozaki M, Abe T, Kohzuki T, Okawara H, Sawada T, Sumida M, Yoshioka E, Shofuda T, Kawashima S, Yamaguchi R, Shinozaki M, Takasu N, Nagoshi N, Okubo T, Kohyama J, Maeda T, Yato Y, Kanemura Y, Yamanaka S, Nakamura M, Okano H. (2026). An iPSC-derived neural progenitor cell therapy for subacute spinal cord injury: a phase 1 trial with long-term follow-up. Nature Medicine. DOI: 10.1038/s41591-026-04549-6
(ネイチャー・メディシン誌の2025年のインパクトファクターという指標は52.5と高値であり,世界に対して非常に影響力が高い専門誌の1つです.)
新しい医薬品や治療法が日々開発されていますが,その安全性・有効性は実際に患者さんを対象とする臨床試験を通じて段階的に評価されます.そして臨床試験は,研究の計画・治療のリスクや期待されるベネフィットなどの説明を受け参加へ同意してくださった患者さんの協力の上に成り立っています.
今回の臨床試験は初期段階のもので,亜急性期脊髄損傷の患者さんに世界で初めてiPS細胞由来神経前駆細胞の移植が行われ4名の患者さんが試験に参加しました.研究の主な目的は移植の安全性の評価で有効性は探索的に評価されました.今後,患者さんの人数を増やしてより大きな臨床試験により次の段階の評価が行われます.
医薬品開発における「臨床試験」では,医師をはじめ多種多様な専門家が1つの「チーム」となり,試験計画の作成,試験の実施,データ収集・データマネジメント,統計解析と結果の解釈,報告書の作成と社会への結果の公表が行われます.
阿部教授が担当する「生物統計家」は,臨床試験の計画作成から結果の公表までのすべてのプロセスにかかわり研究の統計学的な側面の責任をもつ仕事です.良い仕事をするためには,統計学の「知識」に加え臨床試験の「経験」も重要です.
生物統計家は患者さんの健康状態の改善に寄与できる社会的にも意義深い専門職ですが,国内の専門家の数は不十分です.京都女子大学データサイエンス学部でしっかりと生物統計学の専門家を育成していきたいと考えています.
論文:
Sugai K, Tsuji O, Fujiyoshi K, Ozaki M, Abe T, Kohzuki T, Okawara H, Sawada T, Sumida M, Yoshioka E, Shofuda T, Kawashima S, Yamaguchi R, Shinozaki M, Takasu N, Nagoshi N, Okubo T, Kohyama J, Maeda T, Yato Y, Kanemura Y, Yamanaka S, Nakamura M, Okano H. (2026). An iPSC-derived neural progenitor cell therapy for subacute spinal cord injury: a phase 1 trial with long-term follow-up. Nature Medicine. DOI: 10.1038/s41591-026-04549-6
