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【現代社会学部】江口ゼミ:卒業生インタビュー 金融業界や転職経験について知る

 江口担当の3回生ゼミでは、自分たちの就職活動を前にして、ゼミ卒業の先輩たちから、京女生の卒業後の仕事や生活についてお話をお伺いしています。今回は、卒業7年目の先輩であるBさんから、オンライン会議システムのZoomを通じてお話をお伺いしました。3回生は、まだ社会で働くということのイメージがつきにくいこともあるため、卒業生のお話は大いに参考になります。以下は、受講生が書いたまとめの一部から、公開できる部分を掲載しています。

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 江口ゼミでは今回、2018年卒業生で、現在は某外資系損保に勤めているBさんにお話を伺いました。Bさんは、関西の大手地方銀行に新卒で入社し、約5年間勤務したのち、2022年に転職されました。地元の滋賀を離れ、現在は東京で働いておられます。転職と上京を決めた背景には、就職活動中に出会ったという結婚相手の存在があったそうです。
 新卒で銀行を選んだ理由を伺うと、「最初はいろいろな業界を見ていた」と振り返られました。商社やIT関連の説明会にも積極的に参加する中で、業界ごとに集まる人の雰囲気がまったく違うことに気づいたそうです。その中で、金融業界の空気が最も自分に合っていると感じたと話してくださいました。
 現在の仕事や収入についてお尋ねすると、「相当で、不満はない」と落ち着いた口調で語られました。その一方で、「激務ではなく、ほどよく働ける環境ではあるが、バリキャリを目指したい気持ちもあり、物足りなさを感じることもある」とも話されました。今の会社への満足度は高いものの、将来就くと見られる役職に納得できるかどうかについては葛藤があり、今後も転職を選択肢の一つとして考えているそうです。
 また、金融業界で働くメリットについても詳しくお話ししていただきました。「お金の増やし方が自然と分かるようになる」「率先して動く力が身につく」「社会人としての基礎であるマナーや言葉遣いが徹底的に身につく」といった点が挙げられました。金融業界は、社会人に必要な基礎を最初に徹底して学ぶことができる業界だと感じました。さらに、銀行出身者は転職が多いことにも触れられ、もし業界を絞りきれない場合には、金融業界はおすすめであるということが分かりました。
 今回のインタビューは、特に就職活動でまだ業界を絞り切れていない私にとって、とても勉強になるものでした。金融業界の強みや転職のリアル、そして自分の軸を探す姿勢など、今後の進路を考えるうえで多くのヒントを得ることができました。Bさんの率直なお話を通して、社会に出ることの現実を、より身近に感じる時間となりました。

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 2025年11月12日、卒業生のBさんにインタビューをしました。Bさんは2018年卒業で、関西の大手地方銀行に勤めたのち転職し、現在の外資系損保に至ったそうです。社会人7年目の30歳で、結婚もしていることもあり、計画性のある大人の女性という印象が強かったです。
 もともとBさんは東京在住ではなかったそうですが、現在の夫にあたる当時の彼氏が東京で暮らしていたことをきっかけに、2022年に転職と引っ越しを決意したそうです。現在は結婚され、東京で同居しているとのことでした。驚いたのは、旦那さんとの出会いが就活の面接現場だったという点です。そのような就活の場は嘘をつけない環境であるため、出会いの場としては意外によいのではないかとおっしゃっていました。
 私が個人的に印象に残っているのは、銀行の独特な文化について紹介してくださったことです。今でも、朝のサービス残業があったり、休みを取った次の日には全員に挨拶して回らなければならなかったりと、古い文化がまだ残っていることを話されていました。
 しかし、その一方で、銀行勤めは最初のキャリアステップとしては最適だともおっしゃっていました。特に、やりたいことがまだ決まっていない人は、まず銀行に入ってみてから次の段階を考えるのも一つの手だというお話が印象的でした。その話を聞いて、金融業界も視野に入れて就職活動を頑張ろうかなと思いました。

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 Bさんは、京都女子大学を2018年3月に卒業してから、金融系の企業で働いてきました。金融系志望の学生は今年のゼミ内では少なかったですが、社会人としてのリアルな生活や転職について、焦点を当てて話を聞くことができました。
 現在、Bさんは東京の台東区あたりで、旦那さんとマンションの一室を借りて暮らしています。もともとは東京在住ではありませんでしたが、2022年11月から、旦那さんが暮らしている東京で転職先を探し、現在に至ったそうです。東京といっても下町であるため、人が多すぎず住み心地もよく、家賃も東京にしては良心的だそうです。
 Bさんが現在働いている外資系損保の職場では、前職の地方銀行で培った能力が活かされていると話されていました。地銀では窓口営業を担当していたため、期日管理や積極性、礼儀、言葉遣いなどが磨かれたそうです。金融系の中でも、特に銀行は社会人としての常識やマナーが身につきやすいとのことでした。一方で、銀行などは暗黙のルールが多く、働きにくいと感じる人も多いともおっしゃっていました。たとえば、特に業務がなくても始業時間より前に出勤することや、休みを取った翌日に職場の人全員にお礼を言って回るといった、いわゆる「謎文化」があることを教えてくださいました。
 今後、転職する予定があるかを伺うと、Bさんは現在の職場に不満はないものの、数年後に就くと想定されているポジションには不安があると話されていました。そのポジションとは後輩の教育係であり、人材を育てることは難しそうで、自分には向いていないと感じているそうです。転職先としては、再び金融系を考えているとのことでした。就職活動の際、業界ごとに人の雰囲気の違いを感じ、その中でも金融業界にはやさしい人が多いと感じたことが大きかったと話されていました。

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 江口ゼミでは、11月12日に、地銀から転職し、現在は損保で事務として働いている卒業生のBさんに、卒業生インタビューを行いました。転職を経て感じたことや、東京での生活について、たくさんのお話を伺いました。

■ 前職が活きていると感じることはあるか
 期日管理、率先して動く力、お客様との接客マナー、会話における言葉遣いが活きていると話してくださいました。銀行で窓口勤務をしていた経験から、挨拶やビジネスマナーが身に付いたため、銀行勤務は社会人として働くうえでの最初のステップとしてとても良いと語られていました。

■ 職場で苦手な人と関わるコツ
 Bさん自身も、現在同じチームに苦手な人が2人ほどいらっしゃるそうです。苦手な人と関わることには我慢も必要ですが、できるだけその人に意識を向けすぎず、自分が上に上がるために動くことを心掛けているとおっしゃっていました。

■ 職場がブラックだと感じたことはあるか
 前職も現職も、ブラックだと感じたことはないそうですが、銀行勤務時代には営業のノルマなどがあり、厳しいと感じることもあったようです。
 また、金融業界ならではの変わった文化についても話してくださいました。銀行で勤務していた際は、9時始業であるにもかかわらず、全員が8時に出社するという暗黙のルールがあり、朝のサービス残業があったり、有休を使った次の出勤時には、職員全員に「お休みありがとうございました」と頭を下げて回る習慣があったと語られていました。

■ キャリアアップしたいか
 現在のまま進んでいってよいのか、不安もあるようでした。事務職のままキャリアアップすると、営業職の教育係に進むことになるため、転職するかどうか悩んでいるそうです。給料面を考えると、結婚後も共働きは絶対にした方がよいこと、また、投資や資産運用もおすすめだというアドバイスをくださいました。金融業界に就職すると、お金の増やし方が学べる点が良いところだと話されていました。

 今回のインタビューから、転職経験を通して活かされたスキルやギャップなど、多くのことを知ることができました。特に、銀行勤務の際に体験された、金融業界ならではの変わった文化には驚きました。苦手な人と関わるコツについて伺った際には、非常に実践的で役に立つアドバイスをいただき、ありがたく感じました。