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現代社会学科

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【現代社会学部】講演会「地域活性化と大学生の活躍~商品開発などのマーケティングの事例をもとに~」を開催しました

 現代社会学部では、江向華教授の企画により、2025年10月8日(水)に「地域活性化と大学生の活躍~商品開発などのマーケティングの事例をもとに~」と題した講演会を開催しました。当日は3名の講師をお招きし、地域と企業、そして大学生が連携して価値を共創する取り組みについて、多角的な視点からお話しいただきました。
 1人目の講師は、価値共創システム研究所副所長であり、かつて大阪産業大学で教授を務められた藤岡芳郎氏です。「中小企業支援・地域活性化と価値共創」と題してご講演いただき、マーケティングの基本的なフレームワークから価値共創マーケティングの考え方までをわかりやすく解説していただきました。また、教授時代に学生とともに取り組まれた地域活性化の実践事例を紹介され、企業が顧客や市民と協働して価値を創出することの重要性について理解を深める機会となりました。
 2人目の講師は、一般社団法人ビジネス共創協会代表理事の山之内敦氏です。「『キャリア教育支援ネットワークescco』と価値共創」と題して、キャリア教育の観点から価値共創の実践事例をご紹介いただきました。若者の地元離れが進む中、企業の「若者とつながりたい」という思いと、学校の「社会と関わりながら生徒の人生観を育てたい」という願いをつなぐマッチングプラットフォーム「escco(エスコ)」の取り組みについて、具体的にお話しいただきました。
 3人目の講師は、摂津市商工会経営指導員の白谷将規氏です。「地域活性化(中小企業支援)と価値共創~間接支援が直接支援に繋がっている~」と題して、商工会が地域の中小企業や事業者を支援する活動の現状と課題についてご講演いただきました。補助金・助成金や専門家派遣などの「直接支援」だけでなく、地域全体の仕組みや制度を整える「間接支援」によって、企業の持続的な成長を支える重要性を具体的な事例を交えてご説明いただきました。
 講演後にはフリートーク形式の質疑応答が行われ、学生たちは講師の方々に積極的に質問を投げかけました。参加した学生からは、「藤岡先生のお話にあった『1.01の法則』が印象に残りました。努力を少しずつ積み重ねることの大切さを実感しました」「価値共創マーケティングの理解が深まり、企業・地域・市民が連携することで新たな価値を生み出せることを学びました」といった感想が寄せられました。
 今回の講演会は、日頃からマーケティングを学ぶ学生にとって、理論と実践を結びつけながら地域社会との関わりを考える貴重な機会となりました。
                                          (江ゼミ4回生 伊藤萌)