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現代社会学科

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【現代社会学部】江口ゼミで卒論中間発表会および研究合宿をおこないました

  江口ゼミでは毎年夏に、9月からの後期授業がはじめる前に、4回生が大学に集まって卒論原稿を執筆する「卒論執筆会・中間発表会」とその延長戦として一泊合宿をおこなっています。中間発表会と合宿は3・4回生合同でおこなっていて、先輩後輩の懇親や情報交換などに役立ててもらっています。合宿は今年は4回生の希望で京都の北部の天橋立に行きました。ただ遊びに行くのではなく、3・4回生の一部の研究発表もやります。以下は参加者の報告の一部です。
 
3回生Aさん
 2025年9月8日から9日に江口ゼミの合宿がありました。3回生3人、4回生5人、江口先生の計9人が参加し、京都駅からバスで天橋立に行きました。 
1日目は宿に到着後4回生の部屋に集まり、自己紹介と4回生の卒論発表、3回生の研究発表を行いました。発表後のコメントタイムでは先輩方が率先して意見を出してくださり、充実した時間となりました。自分たちも来年卒論を書き発表するので、情報収集や準備を徹底して臨まないといけないと学びになりました。その後の夕食の時間には、先生にお酒や食事のマナーを教わりました。特に親に縛られず人生経験を積むべきだというお話がとても印象に残っています。夜は温泉に入りリラックスしました。備え付けのボディソープのりんごのような良い匂いや露天風呂の開放感が印象的で、他愛ない話をしながら過ごした時間が楽しかったです。 
2日目は朝からビュッフェを楽しみ、智恵の餅や神社参拝、船とリフトでの移動など観光を楽しみました。特にリフトは程よい風が気持ちよく、自然との距離がかなり近くて楽しかったです。初めて木になったままの緑のどんぐりを見られたのが、新鮮で印象的でした。その後は裸足になって海の浅瀬で遊びました。綺麗な貝や透明なカニを見つけたり、水切りに挑戦したものの全員うまくいかなかったりして盛り上がりました。観光できたのは2日目の数時間だけだったので慌ただしさはありましたが、人が多すぎずのんびり過ごせたので良かったです。 
 今回の合宿は、卒論発表や夕食の時間を通して学びを得たと同時に普段接点の少ない4回生とも交流ができ、充実した2日間になりました。最初は参加に気乗りしていませんでしたが、終わってみると「行ってよかった」と心から思っています。来年は4回生として合宿を企画する立場になるので、しっかりとリサーチしてみんなで楽しめるような合宿の計画を立てたいと思います。 
 
3回生Bさん
 私たち江口ゼミ2025/09/08から一泊二日の合宿を行いました。訪れたのは天橋立、観光地として栄えながらも自然の感じられる非常に過ごしやすい場所でした。勉学と交流を両立するには適していました。参加した人数は全体と比べると少なくありましたが、4回生の先輩方と江口先生、同級生でより有意義な時間となりました。 
1日目の学びの時間では、3回生は各々が興味のある分野について発表しました。1つの分野に限定しない江口ゼミでは実に様々な知識を蓄えることができます。今回は、音楽、言語、推し活などの発表でしたが、江口先生の多岐にわたる知識のおかげで適切なアドバイスが得られました。4回生は卒論の途中経過を発表されました。私たち3回生にとっては今形作られようとしている卒論を見るというのは貴重な経験でした。加えて、江口先生の訂正や、おすすめの書籍などは4回生だけでなく、3回生にとっても学ぶところは多くありました。4回生の卒論内容、就職先は3回生の未来の想像をしやすくさせていただきました。また、分野の幅広さから江口ゼミの学びの自由さを改めて感じました。 
2日目の観光の時間では、3回生、4回生、江口先生のそれぞれで別れて行動しました。私たち3回生は前日から観光する箇所、時間を下調べし、万全の準備をして出発しました。朝はホテルで海の幸が並んだビュッフェを楽しみ、街に出ました。知恩寺でおみくじを引き、頭がよくなると言われている知恵餅を食べました。モーターボート、ケーブルカー、リフトを使って日本三景の1つ、天橋立傘松公園で絶景を楽しみました。最後に海水浴場に行き、海を精いっぱい楽しんでお昼を食べました。合宿に参加した全員で観光していたら、ここまで自由に動けていなかったかもしれません。これから1年半の学生生活を共にするメンバーで中を深めるという点において少人数で行動したのは正解だったと考えています。 
この合宿では勉強だけでなく、団体行動という社会生活には欠かせないことも学べました。大学の教室という場だけでは学べないことです。江口ゼミでは今後も勉強ではないが、学ぶことで人間として成長できることを学んでいきます。次回の合宿では先輩方を見習って、このような充実した合宿を計画するよう努めます。 
 
4回生Cさん
 9月5日(金)13時から17時にかけて、江口ゼミでは4回生による卒業論文の中間発表会が行われた。会の流れとしては、まず参加した3回生の自己紹介があり、その後、抽選で選ばれた4回生が順に卒論を発表した。発表内容は、9月1日から4日の卒論執筆期間にまとめた論文やレポートをもとに構成されており、江口ゼミに所属する3回生や他ゼミの学生に向けて行われた。発表者は、自らの論文の中から特に紹介したい部分を中心に約15分程度読み上げ、その後、数分間の質疑応答が行われた。発表終了後には、参加者全員に意見や感想を記入してもらい、回収する形で中間発表会は進行した。
 江口ゼミでは、定期的に卒論に関する発表が行われている。特に今年の4月からのゼミ演習では、卒論のテーマをゼミ生同士で共有したり、執筆が進んでいる部分について発表したりする機会が設けられてきた。今回の中間発表会で私が印象に残ったのは、これまで聞いていた卒論テーマ通りに進んでいる人が少なかった点である。私自身も当初は人工知能をテーマに考えていたが、現在はゲームに変更している。そのため、問いや仮説、具体的な方向性を定めることを今回の執筆期間の目標としていた。執筆期間中は論文執筆や読書に集中することが多く、息抜きとして数人と意見交換をすることはあったが、ゼミ全体でのコミュニケーションはほとんど取らなかった。そのような状況で迎えた発表会では、テーマを固める前段階の調査結果を報告する発表が多く、卒論として大きく進んでいる人は少なかったことが特に印象に残っている。例年、この執筆期間や中間発表会を通してテーマを固めていく人が多いようだ。
 私は発表会を、自分とは異なる他者の意見を聞く場だと捉えていた。例えば、私は日常的にゲームをしているが、「課金は何に対して行うものか」といった質問を、ゲームをしないゼミ生から受けた。その際、卒論執筆においてどこまで説明が必要なのかを改めて意識させられ、読み手を想定するきっかけとなった。これは執筆期間や発表会がなければ得られなかった気づきである。卒論のテーマを決めることは本当に難しく、時間もかかる。テーマを具体的に絞り込むのは簡単ではなく、だからこそ早めに考えるきっかけが必要だと感じた。他ゼミに所属する同学年がまだ卒論に着手していないと聞くと不安になるほどである。私も4月から半年間考えてきたが、まだ時間が足りていないと感じている。来年は中間発表会の時点で3回生にも発表をしてもらう予定だと先生が仰っていたが、それは良い取り組みだと思う。多くの大学生は漠然と卒論をイメージしているだろう。しかし実際にテーマを設定するには知識も時間も必要である。そのため、早い段階から卒論を身近に感じる機会を設けることは、今後の負担を減らすうえで有意義だ。