

心理共生学科
【心理共生学科】入門演習Ⅰ:避難所設営プログラム「BHELP(避難所支援)入門」が終了しました!!
日本災害医学会の地域保健・福祉の災害対応標準化トレーニングコース BHELPの実習を通して、心理共生学科の特長である、一つの専門だけでなく多角的な視点を養い、人々のウェルビーイングの向上を支援するために、避難所設営の方法や医療・福祉・学校という多職種連携の方法を学ぶことを目的として、今年度も8月1日(金)に実施しました。
日本災害医学会 石井美恵子理事による講義「日本の避難所の課題とBHELP標準コースの取組みについて」をお聞きした後に、理学療法士、作業療法士、看護師、医師、社会福祉士、大学教員等の9名のインストラクターによる避難所レイアウト演習を通し、多職種連携の基礎を学びました。
大きな震災や災害などが起こった場合、学校が避難所になることが多く、養護教諭などの対人援助職を目指す学生にとって有意義な時間となりました。
また、今年度は学科教員も8月20日に奈良教育大学で開催された「BHELP標準コース」を受講して、来年度の授業のためにインストラクターを目指していただいています。
学生の感想の一部を紹介させていただきます。
<学生の感想>
・今回のオンライン講演で避難所生活の現実を知ることができました。避難所での生活は絶望的で精神的にも体力的にもしんどいが、それを当たり前と思わず、異常であると考えることが大切だと学びました。また、住民の健康状態に応じた福祉避難所があることを初めて知りました。今回学んだBHELPは、多職種が共通言語、共通原則を通じて季節によって変わる被害に対応し、共働するためのものであると分かりました。災害が起きた時、私たちを守る責任は政府にあり、被災者からのニーズに限られた資源の中から応えなければならない。だが政府に責任があるとはいえ、地域で乗り越えなければならない場合もあるため、そこは地域で協力が必要だと分かりました。
・今回のグループワークを通して、お互いに意見を交換し、よりよい避難所をつくりあげるという共通の目標に向かって、協力することができたと思う。この学びは、多職種連携に通ずるところがあると思う。みんなが意見を出し合い、ともにいろいろな角度から捉え、一番よいと考えられる答えを導き出すということは、お互いにリスペクトや理解しあいたいという想いが必要なのだと思う。私は自分の意見を言うことが得意ではないのだが、積極的に伝えることを大事にしていきたいと思った。
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オンライン講演の様子 -
グループワークの様子 -
BHELP標準コースの様子