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国連気候変動枠組条約 第29回締結国会議(UNFCCC COP29)にオブザーバー参加しました
国連気候変動枠組条約締結国会議(UNFCCC COP)は毎年開催されており、29回目となる会議は、2024年11月、中央アジアに位置するアゼルバイジャンのバクーで開催されました。
国際交渉は、1週目に議長国が提示した草案を各国の実務レベルの代表が吟味・修正して合意文書を作っていきます。2週目になると、本会議場にて各国代表団が意見を表明していくという流れで議論が進められていきます。
COP29の主要テーマは特に気候資金の額をどの程度に設定するかです。先進国と途上国の主張の乖離が危惧されましたが、最終的に何とか気候資金に関する新規合同数値目標(2025年以降の途上国の気候変動対策に対する資金支援に関する目標)が合意されました。
なお、日本で報道されるのは、会議の一部に過ぎません。COPでは通常、本会議のほか、スペシャルイベント、パビリオン、プレスコンファレンスなど多くのイベントが行われ、地球温暖化や気候変動に関して、各国政府関係者、さらにNGOなどが、気候変動に関する様々な問題について話し合います。ちなみに、筆者もベネルクス三国共同設置のパビリオンで再生可能エネルギー政策についてパネルディスカッションを行いました。
今回のCOP29参加を通じて、気候変動問題をダイナミックに国際社会の動きを再確認することができました。気候変動問題対策は一筋縄ではいきませんが、今後もその意義はますます重要になることが見込まれます。
(文責:諏訪亜紀)