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【国文学科】「基礎演習A」(山中ゼミ)の学外実地学習で京都国立博物館を訪れました

 721日月曜日3講時の「基礎演習A」(山中担当)の授業では京都国立博物館を訪れました。「特集展示 新収品展」に展示されている「重要美術品 山水図 江西龍派(こうせいりゅうは)・心田清播(しんでんせいは)賛 伝周文(しゅうぶん)筆」を鑑賞することが主な目的です。
 授業で講読した室町時代の文献、抄物(しょうもの)は、原著者の自筆資料が少ないのですが、このような賛に当代の禅僧の筆跡が残されていることがあります。江西龍派は『杜詩続翠抄』という杜甫の詩の注釈書の著者であり、心田清播はさまざまな抄物に引用され、いずれも当代を代表する学僧でした。

 また、噴水はかつて方広寺の鐘楼があった場所とされています。やはりこの授業で講読した『洛陽大仏鐘之銘』は方広寺の鐘銘を注釈したものでした。噴水の前に立って往時を偲んでいたところ、思いがけず、トラりんと記念撮影をすることができました(残念ながら、学生のみなさんは撮影を辞退)。

  • 京都国立博物館の噴水前にて、トラりんと撮影