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英語文化コミュニケーション学科

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日本語教師養成課程日本語教育実習参加報告

 本学には日本語教師養成課程が設けられており、最後の集大成として日本国内や海外で日本語教育実習を行います。研修内容は、教員のアシスタントとして日本語の授業に参加し、学習者や教員のサポートを行うというものです。

 今年220日から316日まで海外にて日本語教育実習に参加した英文学科四年次生SAさんが「研修全体を通しての学び」を振り返ってくれました。SAさんは演劇ゼミに所属して英語でミュージカル作品の上演に取り組み、リーダーシップやコミュニケーション能力を発揮してくれています。以下はSAさんの文章です。

 

研修全体を通しての学び

 シドニーのボニーリッグ高校でおよそ4週間の研修を行いました。中高生の日本語クラスで、ひらがなや数字の発音、漢字の書き取りなどの指導を主に行いました。実際に教壇に立ち、漢字を書く授業を行う機会もありました。

最も印象に残っているのは、「多様性」という言葉の理解を深められたことです。初めて目にした光景に干渉することなく尊重し合い、柔軟に受け止めることだけではなく、自由な選択が許され、文化を失うことなく、隠すことなく正直に生きるのが当り前であることだと捉えるようになりました。多文化教育は、学習者の個性を守りながら、あらゆる考え方を受け容れる心を育む重要な役割があることを学びました。その1つである日本語教育を通して、およそ140名の学習者に自分の興味に繋がる何かを見つける手助けができたことを誇りに思います。また、滞在期間のすべてが未知の世界を旅する冒険で、自分の常識やイメージを覆す経験に溢れ、勇気と行動力さえあれば、はじめてのことにも打ち勝てると確信しました。