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食物栄養学科

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【大学院(食物栄養学専攻)】特別講義(第3回)「食と農の哲学を目指して」が開催されました。

 2021年7月17日(土)13:00~17:30(B117)に藤原辰史講師( 京都大学人文科学研究所准教授)による大学院「食物栄養学特別講義」(第3回)が開催されました。
初めに、藤原先生の著書「ナチスのキッチン」より「台所を変えた三人の女性たち」と題して、20世紀における歴史(戦争・革命・人権意識の変化など)が「食および農」に与えた影響ついて講義していただきました。次に、先生の著書「給食の歴史」より歴史が給食に及ぼしてきた影響について、三つの視点(貧困・災害・教育)から解説していただきました。最後に、食べることは、「飢え」の前では生物学的側面が強くなり、為政者に利用されることがあることや、子ども食堂などでの家族以外との「縁食」は貧困や孤立に対するケアに繋がるという社会的・文化的側面を持つことが説明されました。本講義は、ゼミ形式で行っていただき、大学院生(修士・博士)および聴講の学部生は互いの意見で刺激し合うアクティブな学びを体験し、「食べるという行為」の生物学的・社会的・文化的な面について歴史を通して考える貴重な時間となりました。