

教育学科
【発達教育学部】音楽分野での「アンケート(質問紙調査)の基本」講習会を実施しました。
卒業研究には様々なアプローチがあります。アンケートを実施して生きたデータを収集し、分析する方法もその一つです。しかし、どのように質問をすればよいのか、回答データから何が導き出せるのかが分からず、戸惑った経験はないでしょうか。
7月22日(火)に田崎ゼミでは、音楽的趣味・嗜好の形成やそれに対する教育の作用を社会的・文化的文脈から研究してこられた杉江淑子先生(滋賀大学名誉教授)をお招きし、音楽を研究領域とする学生(3・4回生)に、質問紙調査法の基本、及びデータの見方・使い方について講習していただきました。今回は特に、中学生を対象に実施された調査例をもとに、どういう点を意識して質問紙を作成するのか、回収したデータをどのように統計処理するのか、具体的にご説明下さいました。音楽分野の普段の授業とは異なる体験のはずでしたが、参加した学生たちは皆、事前配付されたデータから何が客観的な事実として読み取れるのか、よく考えて講師の質問に答えていました。今回の講習を通して、学生たちはデータの妥当性の捉え方と、丁寧なクロス集計などから得られる意外な発見の可能性を学ぶことができたようです。 (開講科目:「音楽教育演習Ⅰ」「音楽教育演習Ⅲ」)