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教育学科

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【発達教育学部】算数科教育内容論の授業紹介(坂井先生)

 算数科教育内容論の授業では,数学I・数学Aまでの知識や技能を活用して,算数の指導内容の背景にある数学的な見方や考え方について考察しています。 
 第9回の授業では,「円の面積」をテーマに極限の考え方を考察しました。 
 正n角形の角の数が増加する(n→∞)と,どんどん円に近づいていきます。そこで,円に内接する正多角形と円に外接する正多角形で円を挟み込み,正多角形の角の数を変化させて円の面積を近似する活動を行いました。例えば,半径10cmの円に内接する正六角形の場合,正六角形を対角線で6等分した1辺が6cmの正三角形を実際に丁寧に作図し,さらに,頂点から底辺に垂線を引いて高さを実測し,正三角形の面積を6倍することで正六角形の面積を求めました。 
 三角定規,分度器,コンパスを用いて作図しますが,垂線や平行な直線を引くために,2枚の三角定規を用いなければなりません。垂直・平行は小学校4年生での学習内容ですが,久しぶりの作図に,「どこに三角定規を置いてどう動かせばいいの?」と四苦八苦しながら,友たちと協力して解決していました。 
 デジタルな時代ですが,実際に道具を使って作図することも,算数科の学習には不可欠ですね。
  • 三角定規を用いた作図
  • 正多角形の求積