

データサイエンス学科
「入門演習I」外部講師による特別講義について
本学部の必修科目である「入門演習I」第14回講義(7月19日)では、オムロンヘルスケア株式会社 技術開発統轄部解析技術開発部の松本麻見氏,ダッソー・システムズ株式会社教育市場担当のPhilippe COCATRIX氏,地方独立行政法人 京都市産業技術研究所プロジェクト推進室副室長の廣岡青央氏をお招きして、データサイエンス活用事例に関するご講演をいただきました.
松本麻見氏からは「オムロンヘルスケアにおけるデータサイエンス活用」というテーマでご講演いただき,体温計や体重計などの日常のヘルスケアで用いられている機器に対するデータサイエンスの利活用を丁寧に説明していただくだけでなく,働きながら博士課程へ進学するキャリアパスなども教えてくださりました.Philippe COCATRIX氏からは,「A brief history of ものづくり - From CAD to Platform」というテーマでご講演いただき,コンピュータ支援設計を利用したものづくりについて丁寧に説明していただきました.多種多様なものづくりの話やコンピュータ支援設計の強みだけでなく,ものづくり実現のためのキャリアプランや学習支援について解説していただきました.廣岡青央氏からは,「京都市産業技術研究所の取り組みについて」というテーマでご講演いただき,伝統産業の技術を支援する立場からのデータの利活用について丁寧に解説いただきました.特に,京都の名産である日本酒醸造におけるデータ取得の難しさやデータ分析の難しさ,さらに,利用者へのフィードバックの難しさについて丁寧に解説していただきました.
3名の講演ではAI・データサイエンス活用事例だけでなく,研究テーマにつながるようなお話やキャリアプランを多角的な視点で熱く語っていただきました.すべての講演に対して多くの学生が関心を持ち,活発な質疑応答がなされました.学生にとって自身が学んでいるテーマが社会でどのように利用されているかの理解を深めるだけでなく,自分のキャリアプランを考える貴重な機会になりました.
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松本麻見氏のご講演の様子 -
Philippe COCATRIX氏のご講演の様子 -
廣岡青央氏のご講演の様子