Follow Us

データサイエンス学科

#データサイエンス学科

【データサイエンス学部】DS学部・医療データの利活用を学びました(3)

データサイエンス学部3回生講義「医療統計(科目担当教員:阿部貴行)」において,エーザイ株式会社・宮岸秀明部長による「臨床試験デザイン-患者様中心の創薬-」という講演を行いました.

同講義におけるゲストスピーカーによる実践講義の最終回として,国内の生物統計学のエキスパートの一人である宮岸氏から,医療を受ける側の視点を重視した医薬品開発の取組みについて講義を受けました.

医薬品の効果を測定する際,PRO(patient reported outcomes; QOL(quality of life)など患者さんご自身から病状や日常生活の支障度などを回答してもらい効果を測定するもの)の活用も重要とされています.講義では,パーキンソン病やアトピー性皮膚炎の治療薬を例として,患者さんの視点を重視した開発の方法を考える演習を行い発表しました.

それに加えて,医薬品開発の実際では,データベース構築,データマネジメント,そして現場でのデータの取られ方や入力方法などもしっかり理解してデータ解析することが正しい結論を導くために重要だと強調されていました.今回も,データサイエンティストには知識に加え総合的な視点・感性が重要であることを学び,有益な経験となりました.
 
  • エーザイ株式会社・宮岸氏による生物統計学・医薬品開発の講義の様子(1)
  • エーザイ株式会社・宮岸氏による生物統計学・医薬品開発の講義の様子(2)