【データサイエンス学部】1回生必修科目「確率・統計への招待」にてJR西日本よりゲストスピーカーをお招きして講演を行っていただきました

 　データサイエンス学部の1回生必修科目である「確率・統計への招待」の6月10日（火）の講義では，西日本旅客鉄道株式会社（JR西日本）をお招きして，実社会におけるデータサイエンスの利活用について特別講義をしていただきました．
　講義では，「データ分析事業の立ち上げとデータ分析による課題解決に必要な力」をテーマにデジタルソリューション本部ソリューション営業企画部の山口真志様より，ホームから転落する人の映像から統計的検定を活用した転落パターンの分析事例をはじめ，鉄道事業をはじめとした社内の課題解決におけるデータサイエンスの利活用事例をご紹介いただきました．さらに，JR西日本にて内製開発した画像認識技術を搭載したAIカメラについてご説明いただき，実際にAIカメラを用いたデモンストレーションも行っていただきました．
　その後，「AIカメラをどのような社会課題に活用して，どのような価値を生み出せるのか」，「AIデータ分析技術で社会課題解決するには？」をテーマに学生どうしのグループディスカッションを行いました．グループディスカッションでは，JR西日本の社員の方も入っていただき，「AIカメラで何を検知したいかだけではなく，検知した後，どのように活用して課題を解決するのかまで考えてみてほしい」といったフィードバックのコメントもいただきました．
　講義の終わりには，様々な技術を利用した分析が本当に現場で働く人たちの役に立つ結果となっているか，データサイエンティストの自己満足で終わっていないかなどデータサイエンスの現場における常に相手を慮る心の大切さについても丁寧にご説明いただきました．
　学生にとってもJR西日本におけるデータサイエンスの利活用事例とともに社会で活躍されるデータサイエンティストの考え方を学び，学生自身の将来のビジョンをイメージする良い機会となりました．