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データサイエンス学科

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【データサイエンス学部】医療データの利活用を学びました(2)

 データサイエンス学部3回生講義「医療統計(科目担当教員:阿部貴行)」において,中外製薬株式会社・山本英晴博士による「臨床試験デザイン-統計解析の基礎-」という講演を行いました.

山本博士は,日本製薬工業協会医薬品評価部会のデータサイエンス部会・部会長を務めるなど製薬業界の中でも幅広い視点で活躍する生物統計学のエキスパートの一人です.

医薬品開発では患者さんを対象とするため,ICH(International Council for Harmonisation of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use)という世界共通のガイドラインを遵守する義務があります.ICHの統計ガイドラインでは,個別のデータ解析の方法よりも,結論の【精度】を高め【バイアス】を低下させることの重要性が強調されている点を講義で学びました.

社会の様々な場でデータが利活用されていますが,医薬品・医療機器は承認後には広く患者さんに投与・使用される可能性がありますので,適切なデータを収集する研究を丁寧に【デザイン】し,【データの背景・意味】をしっかり理解してデータ解析することが重要だと学びました.大学ではデータ解析の方法(検定や回帰分析など)やプログラミングを多く学びますが,その前段階により重要な点があることを今回は勉強できました.
  • 中外製薬株式会社・山本英晴博士による生物統計学・医薬品開発の講義の様子 その1
  • 中外製薬株式会社・山本英晴博士による生物統計学・医薬品開発の講義の様子 その2