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食物栄養学科

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研究成果が論文発表されました(食物栄養学科)~持久性運動が味やにおいの感受性に与える影響~

 家政学部食物栄養学科松田莉奈さん(2022年度卒業)、村田百さん(修士課程1年)、坂手誠治教授、成川真隆准教授らの研究成果が論文発表されました。

タイトル:Changes in taste and odor sensitivities during repeated bicycle ergometer exercises
著 者:Masataka NARUKAWA*, Kensuke NOJIRI, Rina MATSUDA, Momo MURATA, Seiji SAKATE, Sachiko KUGA, Hidetoshi UE
雑誌名:Journal of the International Society of Sports Nutrition, 22, 2441769 (2025)

適切な運動パフォーマンスを維持するためには、効率的な栄養補給が欠かせません。食物を摂取する際、味やにおいは食欲や選好に大きく関わるため、運動が味やにおいの感受性にどのような影響を与えるかを理解することは、効果的な栄養補給の実現に役立つと考えられます。本研究では、運動時間の経過に伴う味およびにおいの感受性の変化を調査しました。その結果、運動を繰り返すことで味感受性が有意に増すことが明らかになりました。一方で、におい感受性には有意な変化は見られませんでした。これらの結果は、持久性運動によって味の感受性は変化しやすいものの、においの感受性は変化しにくいことを示唆しています。これら知見は、疲労回復食品や運動後の栄養補給製品の設計・開発において有用な知見となることが期待されます。
 なお、本研究は京都外国語大学・空閑佐智子准教授、京都市立芸術大学・上英俊教授との共同研究の成果になります。 また、長谷川香料株式会社より香料サンプルおよび香りの表現に関する技術的な協力を受けました。