【発達教育学部】東山総合支援学校で4回生と2回生の協働活動の発表をしました。

　東山総合支援学校で行われている「すこやか学級」にて、今年最後となる演奏を行いました。今回は、4回生と2回生が協働し、企画・準備から当日の演奏までを担い、本番に臨みました。飾りつけには、2回生が廃材などで手作りした作品を使いました。
　演奏当日は、支援学校の生徒の皆さんや地域の皆さん、先生方と音楽を共有し、あたたかく豊かな時間を過ごすことができました。学生たちは、一方的に「演奏する」のではなく、相手の反応や場の空気を感じ取りながら音楽を届けることの重要性を体感し、表現が他者との関係性の中で成立するものであることを学びました。
　また、学年を越えた協働を通して、4回生はこれまでの学びや経験を言葉と行動で後輩に伝え、2回生はその姿を間近に見ながら、自身の将来像を具体的に描く機会となりました。こうした関わりは、音楽的技能の向上にとどまらず、現場で求められる判断力や柔軟な対応力、協働する姿勢を育むことにつながっています。
　本実践は、将来、教育・支援・表現の現場に立つ学生にとって、大学での学びが実社会とどのようにつながっていくのかを実感する貴重な機会となりました。音楽を媒介とした経験の積み重ねが、学生一人ひとりの進路や実践力へと確かに結びついていくことを期待しています。