

教育学科
【発達教育学部】伊勢真一監督からお手紙戴きました (発達教育学部主催『大好き~奈緒ちゃんとお母さんの50年』上映会)。
伊勢真一監督の『大好き~奈緒ちゃんとお母さんの50年』は、知的障害とてんかんのある奈緒ちゃんの9歳から50歳までを記録した、娘とお母さんの育み・育まれた50年の歩みをたどったドキュメンタリー映画。映画を撮った伊勢真一監督は奈緒ちゃんの叔父にあたります。発達教育学部主催『大好き』上映会では、伊勢真一監督も参加していただき、その思いを、司会からの質問に応えながら、語っていただきました。
参加された伊勢真一監督からお手紙戴きましたので、紹介します。
------
『大好き~奈緒ちゃんのお母さんの50年』。自主上映で観てくれた方々の反応が、私のおき込み気分の気持ちをささえてくれたと思う。上映会の感想は、どれも率直でナイーブなものばかりで嬉しかった。
「映画を創る」ということは、実は、考える、考え続けるということなのだと思う。だから私のナリワイは、終わることのない長い長い旅をすることなのだ…。
京都女子大での感想
「自分のことではないのに、なぜか涙がでてきて、まるで自分がその場にいるように観ることができました…」
「奈緒ちゃんは生まれるべきだったんだ。」
「奈緒ちゃんが大人になって家族を支えている姿を見て、かっこいいな、たくましいなと思いました。」
「映像を通して奈緒ちゃんの家族に少しずつ溶けこんでいくような、不思議であたたかい感覚ありました。」
「生きること、と生かされていること、の両方に気づかされる映画でした。」
「この映画を観たことで、今までよりも少しだけですが、自分にもまわりの人にも優しい気持ちになれるような気がしました。」
「完成された形ではなく、途中の過程にこそ、その人らしさや、いのちの輝きがある…そいうえせ監督のまなざし…」
「映画は、未来への記憶にも繋がる、と聴いて、すごく心に響きました。50年後の自分の未来亜思い浮かばなくて、不安と期待の気持ちが溢れていたけど…」
「静で美しい映画だけど、見終わったあと、心亜じんわりあたたかくなるような、そんな作風だった」
感想を読み終わった後、“心がじんわりと暖かくなり”、もうヒトフンバリガンバロウ、という気持ちになれました。ありがとう。
「カントクのつぶやき」(2025年8月)より
事務所移転のためのバタバタで、感想をゆっくり読ませていただく時間がとれなかったのですが、ようやく読みました。
上映の際、私の前の席に居た二人の学生が、映画が始まったとたんに突っ伏して熟睡してしまったので、けっこうガックリきていたんだけど…。学生諸君の反応が素晴らしいので、嬉しくなってしまいました。「学校シアター」の試みを更に前へ進める一歩に確実になった上映会でした。学生さん、先生方に感謝します。
いせしんいち