

平成30年4月入学生より、国家資格「公認心理師」に対応したカリキュラムをスタートします。
2015年(平成27年)9月に公認心理師法案が成立し、2017年(平成29年)に施行される予定です。京都女子大学(発達教育学部教育学科心理学専攻)および京都女子大学大学院(発達教育学研究科心理学専攻)では、公認心理師の受験資格が取得可能な教育体制の準備を進めています。
公認心理師とは
保健・医療、教育、福祉、司法・犯罪、産業・労働などの諸分野において、心理学に関する専門的知識及び技術を用い、相談、助言、指導などの心理的援助を行う新しく誕生した心理職の国家資格です。
臨床心理士との違い
臨床心理士は民間の協会が独自に認定した資格です。一方、公認心理師は、国が認めた心理専門職としての資格です。したがって、この資格を取得するためには国家試験に合格する必要があります。
臨床心理士と公認心理師は多くの部分で活動の領域が重なりますが、国家資格である公認心理師には、これまで以上に幅広い領域で活躍することが期待されています。
臨床心理士と公認心理師は多くの部分で活動の領域が重なりますが、国家資格である公認心理師には、これまで以上に幅広い領域で活躍することが期待されています。
公認心理師の仕事の内容
医療分野
医療チームの一員として、患者さんに対する心理的支援や心の健康教育を担当します。例えば、がん患者の心に働きかけることにより治療効果の向上を目指すことなどが含まれます。
教育分野
スクールカウンセラーとして、幼児児童生徒、保護者および教職員に対する相談・援助等を担当します。
保健分野
乳幼児健診で母子への心理的支援を担当したり、認知症が疑われる高齢者やその家族への心理的支援を担当したりします。
福祉分野
児童福祉施設や児童相談所などで、子どもや家族の問題(例えば、虐待や発達障害)に対して心理的な支援をします。
司法・犯罪分野
犯罪や非行をした者について、犯罪や非行に至る原因や心理の分析や心理的な面からの支援を担当します。また、犯罪の被害者の心のケアを担当します。
産業・労働分野
働く人のメンタルヘルス対策として、うつ病や心身症になるのを予防したり、心理的な支援をします。
公認心理師になるためには
公認心理師になるためには二通りの方法があります。
- 4年生大学および大学院(修士課程2年)において省令で定められた科目を履修し、国家試験に合格する。
- 4年生大学において省令で定められた科目を履修し、卒業後省令で定める期間(2~3年)の実務経験を経て、国家試験に合格する。
公認心理師養成における本学の特色
全てのライフステージに応じた多様な心理学的支援を実践できるとともに、生涯にわたる心の健康教育の担い手となれるような人材を育成します。