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児童学専攻

人材養成・教育研究上の目的

発達教育学研究科 児童学専攻(修士課程) 人材養成・教育研究上の目的

児童学専攻は児童発達、児童保健、児童文化の3つの領域によって構成されています。児童の心身の発達や健康、児童の生活・文化について専門的知識を身につけ科学的に研究するとともに、発達支援・子育て支援のための方法や理論、あるいは児童文化活動における高度な表現力を身につけ、児童が健やかに生きるための専門的職業人や研究者を育成します。学位取得後には、教育、福祉、医療、一般企業といった分野で活躍できることを目指します。

発達教育学研究科 児童学専攻(修士課程) 学位授与の方針

次の要件と資質を有している者に対して修士(児童学)の学位を授与します。

学位授与の諸要件

大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。

基本的な資質

(1)[知識・理解]

児童の心身の発達や健康、生活・文化について専門的知識を身につけ科学的に研究する方法について高度な専門的知識を修得している。

(2)[技能・表現]

発達支援・子育て支援の技術や、児童文化活動における高度な表現力を身につけ、児童が健やかに生きるための援助者としての高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。

(3)[態度・志向性]

児童や児童文化の研究を通して、建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。

(4)[統合的能力]

上記(1)~(3)の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。

発達教育学研究科 児童学専攻(修士課程) 教育課程編成・実施の方針

児童発達、児童保健、児童文化の各領域において、児童の心身の発達や健康、児童文化について科学的にとらえ、発達支援・子育て支援のためのより高度な方法や理論を学べるようにカリキュラムを体系的に構成しています。また、各領域において、修士論文を作成するための指導が可能となるように授業展開を行っています。修士論文指導では次の点に重点をおいています。

  1. 研究の目的が明確で意義のあるものであること。
  2. 研究方法やデータ分析の方法及び結果の提示が適切であること。
  3. 論理の展開や文章表現が的確であること。
  4. 創造性・独創性がみられること。

以上の研究の成果を修士の学位論文として作成し、児童研究の能力の確立を目指します。

修士課程

児童発達学、児童保健学、児童文化学の3 分野を設け、子育て支援に関する専門的内容について多様なアプローチができるように配慮されています。

児童発達学分野

発達心理学の観点から、主として子どもの社会性やパーソナリティ発達、親子関係に焦点を当てながら研究を行います。さらに子どもの不適応問題や発達障害など、発達に関する諸問題について研究を進めながら、子ども自身や家族に対する支援、保育に関する支援など、今日的、臨床的なさまざまな課題について理解を深めます。

児童保健学分野

子どもが心身ともに健康に育つための様々な課題について、保健学的あるいは医学的に多角的に理解を深めます。現在行っている主な研究は、小児治験の促進に関する研究、病気を持った子どもへの支援、周産期異常や早期産などのハイリスク児の臨床などです。また、マウスを使用した研究や、心身障がい児・者施設、医療保育が行われている施設などと、臨床的な共同研究も可能です。

児童文化学分野

子どものための文化財や文化施設あるいは表現活動等の子どもをとりまく文化の問題について、多角的な視点から文献や調査あるいは実践を通して研究を行っています。また、児童文学・絵本等の作品論・作家論をはじめ、子どもの生活史や子どもの文化におけるメディア・ミックスと子ども市場の問題等も研究対象とするとともに、子ども達の感性を育む、遊びに包括される造形や音楽、身体による表現活動についても実践を通じて理解を深めていきます。

研究・指導体制

指導教員が研究テーマの決定、研究計画の作成、研究の遂行、論文の作成などの指導を行っています。

取得できる資格

幼稚園教諭専修免許状(※1)、臨床発達心理士受験資格(※2

※1 専修免許状の取得にあたっては、当該教科の『一種免許状』を有する必要があります。
※2 臨床発達心理士の受験資格申請はあくまで各自で行うものです。臨床経験等により申請要件が異なります。資格取得をめざす受験生は、入学センターを通じて、事前に専攻にお問い合わせください。