児童学専攻
修士課程
児童発達学、児童保健学、児童文化学の3 分野を設け、子育て支援に関する専門的内容について多様なアプローチができるように配慮されています。
児童発達学分野
発達心理学の観点から、子どもの認知やパーソナリティ発達、親子関係などに焦点を当てながら研究を行います。さらに、子どもの発達の偏りや障害への支援も含めて、子ども・子育て支援に関する臨床的課題、あるいは児童福祉の観点からの制度的課題について、実践的に研究します。
児童保健学分野
保健学の観点から、子どもの健康に影響を及ぼす要因について疫学調査や実験研究を行い、子どもの健康増進に関する実証的な研究を展開しています。主な研究としては、体格・体組成に関する研究や、身体活動・運動、食行動に関する研究、体力・運動器機能の評価や運動遊びに関する研究などに取り組んでいます。
児童文化学分野
児童文化学の観点から、子どもをとりまく生活と文化の問題について研究を行います。研究課題や方法は多岐にわたり、児童文学や絵本の作品論・作家論をはじめ、子どものための文化財・文化施設や子どもの生活史と現状に関する調査、子ども向けの文化産業における問題の検討、遊びに包括される(感性の育ちをねらった)造形・音楽・身体による表現活動についての実践的な研究などに取り組んでいます。
過去の修士論文題目(例)
- 幼児における運動器機能と体格・体組成との関連性
- 幼児における体脂肪に影響を及ぼす要因の検討
- 5歳児クラス担任と幼児における信頼関係の検討:
学年末発表会の舞台裏の観察 - 小児病棟における病棟保育士と看護師との連携
研究・指導体制
指導教員が研究テーマの決定、研究計画の作成、研究の遂行、論文の作成などの指導を行っています。
学位
修士の学位…修士(児童学)
取得できる資格
幼稚園教諭専修免許状(※1)、臨床発達心理士受験資格(※2)
※1 専修免許状の取得にあたっては、当該教科の『一種免許状』を有する必要があります。
※2 臨床発達心理士の受験資格申請はあくまで各自で行うものです。臨床経験等により申請要件が異なります。資格取得をめざす受験生は、入学センターを通じて、事前に専攻にお問い合わせください。