

文学研究科 人材養成・教育研究上の目的
人材養成・教育研究上の目的
文学研究科には国文学専攻、英文学専攻、史学専攻があり、各専攻はその専攻が示す専門的な知識と幅広い視野や応用能力を備えた人材を育成します。学位取得後には、高度な専門職や、大学や研究所などの分野で活躍できることを目指します。
博士前期課程
国文学専攻(博士前期課程)
博士前期課程国文学、国語学、漢文学の3研究分野を設け、研究領域間の相互連携を図りながら、固有の問題の解明・研究に当たります。その中で、十分な研究能力を持った人材を育成します。学位取得後には、教育界や内外の諸々の分野で活躍できることを目指します。
英文学専攻(博士前期課程)
英文学、米文学、英語学、英語教育などの分野における最新の知見を、それぞれ専門の教授の指導により身につけるとともに、英語文献の正確な読解力や高度な鑑賞・批評能力を育成します。英語による修士論文作成指導のために、チュートリアルを行います。学位取得後には、後期課程への進学や高校英語教員、企業における専門職といった分野で活躍できることを目指します。
史学専攻(博士前期課程)
日本史、東洋史、西洋史の3つの研究分野を設け、固有の諸問題の究明に当たります。また京都という恵まれた歴史的空間を活用して研究の深化を図り、3研究分野間の相互交流や比較の観点に立つ研究を行うことで、複眼的かつグローバルな視野を持ち、十分な研究能力を持った人材を育成します。学位取得後には、教育・研究職や文化関連業種といった、歴史についての専門性を生かした分野で活躍できることを目指します。
博士後期課程
国文学専攻(博士後期課程)
博士後期課程では、前期課程での国文学、国語学、漢文学の3研究分野で修めた研究成果を継承・発展させて、一層の研究の深化を図ります。その中で、研究者としての視野の拡大と研究能力の高度化を目指し、新たな視点で柔軟に物事に向かい合い問題提起のできる研究者や学校教育・社会人教育の現場において指導的役割を担える人材を育成します。学位取得後には、関連学界や教育界といった分野で活躍できることを目指します。
英文学専攻(博士後期課程)
後期課程では、前期課程で育成した研究能力をさらに磨くために、英文学、米文学、英語学、英語教育のいずれかの分野で、博士号の取得に至る高度な研究指導を行います。それぞれの研究分野で国際的な水準・課題を視野に入れ、最新の方法論を身につけることにより、研究者・教育者として自立できる能力を備えた人材を育成します。学位取得後には、大学教員、研究所職員といった分野で活躍できることを目指します。
史学専攻(博士後期課程)
博士後期課程では、前期課程で修めた研究成果を継承・発展させ、より一層の専門性の深化を図ります。特に本学には多くの貴重な資料や文献が収蔵されており、それらを有効に活用して視野の拡大、高度化、学際化等につとめる一方、研究職やこれに準ずる高度な専門業務に従事するために必要な研究能力と豊かな学識を育成します。学位取得後には、教育・研究職や文化関連業種といった、歴史についての専門性を生かした分野で活躍できることを目指します。
学位授与の方針
次の要件と資質を有している者に対して修士(国文学)、修士(英文学)、修士(史学)及び博士(文学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
〔博士前期課程〕
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
〔博士後期課程〕
大学院学則第12条の2に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
各専攻が示す高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
各専攻の基本方針が定める、高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
博士前期課程
国文学専攻(博士前期課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(国文学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
国文学、国語学、漢文学にわたって、幅広く、高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
学問の世界には本来正解の手本は存在しない。自らの課題を発見し、「正解」の無い問題に取り組むために高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
言語・文学・文化に深く関わり、建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
英文学専攻(博士前期課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(英文学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
英文学、米文学、英語学、英語教育などの分野において高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
高度にグローバル化した情報社会に対応しうる、豊かな英語コミュニケーション能力と高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
史学専攻(博士前期課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(史学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
京都女子大学大学院人材養成・教育研究上の目的歴史学に関する豊かな素養と史料読解能力を修得し、緻密で幅広い研究を行い、研究分野についての歴史認識を深めて高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
歴史研究を通じて論理的な考察力や批判力、及び物事を客観的かつ多面的に洞察できる能力を修養し、高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
博士後期課程
国文学専攻(博士後期課程)
次の要件と資質を有している者に対して博士(文学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条の2に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
学問の進展に対応し得る、研究の立体化と学際化を志向し得る総合的かつ高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
研究の深化を図るために、総合化し、理論を立体的・複層的に構築する高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
英文学専攻(博士後期課程)
次の要件と資質を有している者に対して博士(文学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条の2に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
英文学、米文学、英語学、英語教育のいずれかの分野において、独創的な研究能力を発揮しうる、より広範で高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
自立した教育者・研究者として、学術的な英語コミュニケーション能力と、高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
史学専攻(博士後期課程)
次の要件と資質を有している者に対して博士(文学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条の2に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
博士前期課程の研究成果をさらに発展させ、自立した歴史研究者として学界に貢献し、専門的職業人として社会で活躍できるだけの高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
大学院での学びを通して、専門的な史料読解能力と歴史事象への分析力・批判力を修養し、学界のみならず社会にあっても、職業人として高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
教育課程編成・実施の方針
文学研究科には国文学専攻、英文学専攻、史学専攻があり、研究の成果を博士・修士の学位論文として作成し、高度な専門的職業人及び研究者として活躍できる能力の確立を目指します。
博士前期課程
国文学専攻(博士前期課程)
国文学、国語学、漢文学の各分野の、上代から現代にわたっての文献資料の読解と史料に接すること等を通して、複眼的な視野を培い、自らが課題を発見することのできる言語・文学・文化にわたっての総合的な知見と幅広い学識の涵養を常に基底に据えて、体系的な科目編成を行います。研究の成果を修士の学位論文として作成し、自分自身をリードできる能力の確立を目指します。
英文学専攻(博士前期課程)
英文学、米文学、英語学、英語教育のそれぞれの分野で「演習」、「特論」の科目を体系的に設け、それらの科目において幅広く深い学識の涵養を図ります。その成果を修士の学位論文として作成し、研究能力、または高度の専門的な職業を担うための卓越した能力の確立を目指します。
史学専攻(博士前期課程)
幅広い視野の涵養と歴史全般にわたる知識の獲得を可能にし、専門分野に関する高度な研究能力を育成するために、演習(論文指導)及び講義科目を体系的に編成しています。複眼的な視点を養うために、日本史、東洋史、西洋史の各専門分野を越えて受講することもできます。また学生は指導教員の個別指導を受けつつ、自分の設定した研究課題の分析・考察を行い、史料に基づく新知見を加えた歴史研究の成果を修士の学位論文として作成し、創造的かつ批判的な能力の確立を目指します。
博士後期課程
国文学専攻(博士後期課程)
自立した国文学研究者、あるいは関連分野の専門的な職業人としての研究能力の涵養のために、各分野において「特殊研究」と「研究指導」を体系的に編成し、その充実に力点をおいています。「特殊研究」「研究指導」において、博士の学位論文の作成に向けての指導教員による個別指導の中で研究課題の考察・分析の深化を図る編成を採っています。そのようにして進めた研究の成果を博士の学位論文として作成する能力の確立を目指します。
英文学専攻(博士後期課程)
前期課程の「演習」、「特論」などの専門科目を発展させた「特殊研究」の科目を領域ごとに体系的に設け、さらなる専門的知識とその基礎となる豊かな学識を養うとともに、論文作成に特化した「研究指導」を行います。その研究の成果を博士の学位論文として作成し、研究者として自立して研究活動を行うに足る、高度の専門的研究能力の確立を目指します。
史学専攻(博士後期課程)
自立した歴史研究者や専門的職業人となるための高度な研究能力を育成するために、日本史、東洋史、西洋史の各専門分野の「特殊研究」と「研究指導」を体系的に編成しています。その第一目標は博士論文の完成にあり、学生は特殊研究を通じて専門的な知識を身につけ、指導教員の個別指導を受けつつ研究課題の分析・考察を進めます。その間、学会や学術誌上で研究成果を発表してその深化を図り、独創的で高度に専門的な研究の成果を博士の学位論文として作成し、現代社会の分析にも応用できる論理的かつ批判的な能力の確立を目指します。