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ジェンダー教育研究所

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「私たちの未来は私たちで創りたい:リカレント生と在学生がともに考える女性のキャリアパス」——ジェンダー教育研究所「未来を創るプロジェクト」令和5年度採択イベントを実施。

 「私たちが創りたい未来はどのようなものか」「私たちが目指したい社会はどのようなものか」をテーマに、在学生とリカレント生が自由に語り合うイベントが2月5日に本学内で行われました。本イベントはジェンダー教育研究所の学内公募型事業「未来を創るプロジェクト」に採択されて実施に至ったものです。(プロジェクト代表者:ジェンダー教育研究所助教 戸田 香、プロジェクト総合監修:連携推進課長 小椋 幹子)
本イベントは、ジェンダー教育研究所の活動に積極的に参画している学生有志 文学部史学科4回生梅原恋子、現代社会学部3回生金井響加、発達教育学部教育学科養護福祉教育学専攻3回生川北奈都、現代社会学部3回生伊藤千実の計4名がイベントの内容やステージまわりの演出等に加えて当日の司会進行も手がけるなど在学生がメインで主導しました。当日は、竹安栄子学長から「このイベントが皆さんの行動変容の契機となることを期待している」、手嶋昭子ジェンダー教育研究所長から「京女の多様な関係者を巻き込みながら、ともに京女をそして社会を発展させていきましょう」とイベント参加者へのエールがありました。最初に本学卒業生で元木津川市議の呉羽真弓さんが基調講演「専業主婦から議員になった私が今、お伝えしたいこと」というタイトルで、議会を傍聴した時の違和感を踏まえて男女共同参画を町へ根付かせたいと議員に挑戦したというキャリアパスを示しました。その後、リカレント教育課程コーディネーターから「アンコンシャスバイアスを越えていこう」を論点に、無意識に人々の心に潜む性別分担意識はなぜ生まれてくるのか、その帰結として何が起きたのかを事例を交えて報告がありました。さらに2023年度リカレント教育課程「キャンパス平日通学コース」在籍の2名から学びを経て、「地域の人々から必要とされる人になる」「社会に貢献できるよう組織の中で働きたい」という今後のキャリアパスが示されました。最後にここまでの報告と論点提示を受けて、「私たちが創りたい未来」をテーマにグループディスカッションが行われました。各グループからは「女性たちが自分らしく働き、子供を安心して産み育てることができる社会を実現したい」、「意思決定の場に女性がもっと参画できる未来を創りたい」、「若い世代の意見が通り、彼らが希望のもてる社会にしたい」、「24時間働かなくても活躍できる社会を目指す」などの意見が出て、質疑もおおいに盛り上がりました。イベント終了後、参加者からは「様々な年代の女性達がともに学ぶ機会はめったにないので、貴重な時間でした」、「現役女子大生とリカレント生で一緒に日頃感じている問題点や課題に対して、解決策を考えていくような経験は初めてで、大変印象深かった」と感想が述べられました。
  イベントは在学生、リカレント生、卒業生、教職員といういわば「all京女」のメンバーが参加し、「京女スピリッツ」が溢れる内容となり、次年度以降に繋げていくことも約束されました。
 
  • OGで元木津川市議の呉羽真弓さんの報告
  • 盛り上がったグループディスカッション 2月5日、いずれも京都女子大学で。