PROFILE
発達教育学部 教育学科 養護・福祉教育学専攻
下村雅昭先生
Masaaki Shimomura
研究テーマ：現代社会と向き合う健康教育
日本体育大学大学院研究科修士課程を修了し、体育学修士を取得後、岐阜大学医学研究科循環病態学講座研究生修了。博士（医学）、特別支援教育士。運動療法、生活習慣病の予防とリハビリテーション、特別支援教育をキーワードに、現代社会と向き合う健康教育をについて研究。
健康を阻害する要因と向き合い、
学齢期の健康教育や支援について考える。
現代社会には、健康を阻害するさまざまな要因が存在します。その要因と向き合い、積極的な健康づくりに関する最新情報について確認・調査しています。残念なことに未解決となっている課題も多く、わずかでも解決につながる研究を進めたいと思っています。健康づくりの三原則は「運動・栄養・休養」ですが、すべて重要でおろそかにできません。学齢期より健康的なライフスタイルや生活習慣を身につけることができるよう、どのような健康教育が効果的なのか。困難に苦しむ子どもや高齢者に対して有効な支援とはどんなものなのか。これらについて考えることは、学生自身の健康にも応用可能です。
現代社会の課題と重なる健康課題。
ゼミでは、学生それぞれの関心に応じたテーマを設定し、その問題解決に向けたアプローチを行っています。研究のキーワードは現代社会の多様な課題と重なり合い、「特別支援教育」、「不登校」、「生活習慣病」、「睡眠の質」、「貧困」、「SNS」など多岐に渡ります。ゼミ生たちは各自のテーマを追求し、討論し、見聞を広め、ゼミ内で進行している多くの課題について詳細を知ることとなります。内容によっては文献を読み進めたり、研究の動向を把握したり、地道なデータ採取をすることもありますが、学生同士で研究成果を分かち合うことで、より多くの専門的知識が深まるわけです。この情報共有を有益なものにするために、各学生がトピックスを提供できるよう指導しています。
幸せな生活を支援する方法を養成。
ゼミ生は、現代社会が抱える健康課題の効果的な支援や解決策を検討する研究を進めることと、高度な知識や経験を積むことにより、様々な健康問題に対して貢献できる人材となることを目指しています。ゼミ生が研究を進めるほど多くの人たちの健康課題が解決され、人々の幸せな生活を支援できるような専門性を身につけることは大きな魅力であると学生自身も感じています。また、目の前に存在する課題に直結しているため、卒業研究を通して培った専門性はそれぞれの現場や活動先、身近な人の健康などにも有用となります。
家庭と教育と福祉の連携「トライアングル」プロジェクトの一員として。
学生自身が卒業研究で扱ったテーマはもちろんのこと、ゼミ内で他学生の研究を通して多くの知識を共有することで、複雑な健康問題に対して多角的な視点を持てるようになります。さまざまな要因により生じている健康問題に対して、一方的で短絡的な手段に終わることなく、必要であれば多職種の連携により、家庭と教育と福祉の連携による「トライアングル」プロジェクトの一員として活躍できる力も身につけていきます。実際に、卒業生の活躍の現場は多様で、教育、医療、福祉に加え、地域における現場、家庭における現場など、幅広いフィールドで活躍しています。
