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京都女子大学

データサイエンス研究所 開設

京都女子大学

データサイエンス研究所

データサイエンス研究所は、本学の建学の精神に則り、本学のデータサイエンスに関する物的・人的・知的資源を活用して、行政・産業界・教育機関等と連携し、データサイエンスによる社会の課題解決およびイノベーション創出に貢献することを目的として、2022年4月に開設されました。

研究所所長メッセージ

データサイエンス研究所開設にあたって
ー女性人材育成のパイオニアを目指して

所長 栗原 考次

近年、IoTによる情報のデータ化やAIによる仕事の自動化や代替が進み、各種の産業から日常生活に至るあらゆる活動をデータベース化した上で統合・連携し、分析・利活用するSociety 5.0の実現に向けた活動が進みつつあります。社会のめまぐるしい変化の中で、持続的発展(SDGs)のため社会の種々の課題に対して、先端技術を取り入れ膨大な情報を効果的に集約・解析し、様々な専門知識と組み合わせて、その解決や今までにない新たな価値を創造することが望まれています。

政府はAI戦略2019の中で、全ての国民が「数理・データサイエンス・AI」に関する基礎的なリテラシーを習得し、さらに、専門分野で応用できる人材育成、データサイエンス・AIを駆使してイノベーションを創出し、世界で活躍できる人材の育成する教育ピラミッドを構築することの必要性を述べています。

一方、こうした活動の男女共同参画については、日本の女性研究者比率は、諸外国と比べ非常に低く、とりわけSTEM(科学・技術・工学・数学)分野における女子学生の比率は、2021年9月発表のOECD調査でも36ヶ国中最低レベルと報告されています。また、女性の職業現場における活躍に対しては、出産・育児等のライフイベントが多々キャリアを左右する要因でしたが、ICT・デジタル化の進展はテレワークに代表されるように、時間と場所に拘束されない柔軟な働き方を実現しています。特に、データサイエンス関連領域は、これらとの親和性が高く、ライフイベントに左右されないキャリアを支える力になると期待されています。

こうした状況下、これまで文系学部が中心であった京都女子大学では、2023年4月に女子大学初となるデータサイエンス学部を文理融合型の学部として開設し、データサイエンス・AIを駆使してあらゆる分野で活躍できる女性人材、女性研究者の育成を目指しています。また、データサイエンスは、統計科学、情報科学、および関連分野の知識を含む学際的な科学ですが、膨大な量のデータを活用し,様々な分析を通じた意思決定や課題解決を行うためには、大学教育および産学連携を効率的に行い、データサイエンスの体系的整備が不可欠です。

これらの目的を達成するために、データサイエンス研究所では2つの目標を掲げています。1つ目は、データサイエンスの分野に多様性の展開を図ることです。すなわち、女子大学の特性を生かしたジェンダーや価値観、ライフスタイルなどに新たな方向性を導くことです。さらに、データサイエンスの文系分野への拡充を推進していきます。2つ目は、産業界、メディア、政策担当者など様々なステークホルダーと連携しデータサイエンスのブレイクスルーを推進することです。すなわち、先端的な研究の進化と体系化を推し進めると同時にデータサイエンス・AIを駆使してイノベーションを創出できる人材を育成します。

データサイエンス研究所は、Society 5.0が目指す社会的な仮想空間であるサイバー空間と現実の空間を高度に融合させたシステムによる人間中心の社会を構築し、誰もが充実した幸福な生活を送る世界の実現のため活動してまいります。皆様には、今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いします。



スタッフ紹介

  • 所長栗原 考次
  • 副所長道越 秀吾
  • 兼担研究員林 邦好

お問い合わせ
所在地:京都市東山区今熊野北日吉町35番地 (本学キャンパス内)
電 話:075-531-6232(直通)

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