学長メッセージ

歴史と伝統を大切にしつつ、新しい時代のための挑戦を。

学長

林 忠行

専門分野は国際関係論・国際関係史。 主な研究テーマは、EUの東方拡大と東欧、東欧の政党政治、第一次世界大戦と東欧など。

京都の市街から東方向を眺めると、緑豊かな東山の峰々が連なっています。その峰のひとつ、阿弥陀ヶ峰の麓に京都女子大学のキャンパスは広がっています。東山の観光スポットと隣接していますが、キャンパスは学びの場にふさわしい清閑な場所にあり、そこには学生たちの息吹が満ちあふれています。

大学の母体となる京都女子学園は、2010年に創始111年を迎えました。その長い女子教育の歴史を礎として京都女子大学は1949年に創設され、今日までその歩みを重ねてきました。文学部と家政学部の2学部で始まった大学教育は、その後の改組によって現代社会学部、発達教育学部を加え、2011年には女子大学として初の法学部を設置しました。京都女子大学はその歴史と伝統を大切にしつつ、時代の要請に応えるべく、新たな挑戦を続けています。

京都女子大学が掲げる教育の特徴のひとつは、仏教の教えに基づく「心の教育」にあります。それは、現代社会が見失いがちな心の問題に眼を向け、すべての命を等しく大切にする豊かな心を育むということです。もうひとつの特徴は、少人数教育を重視していることです。どの学部でも1回生から少人数の演習科目がおかれ、教員と学生が近い距離で対話を行いながら学ぶことになります。その積み重ねの中から、学生たちはそれぞれの生きる道を見いだしていくことになります。きめ細かい教育は、大学全体で展開している外国語教育、情報教育、キャリア開発教育などでもなされており、また女性の進路選択や就職活動に精通した専門のスタッフによる就職サポート体制も充実しています。

京都はユネスコの世界遺産に登録されている数多くの歴史的文化遺産を誇りますが、同時にいつの時代においても、最新文化の発信地でありました。今でも、先端技術を基礎に世界展開をする企業が数多く立地していますが、それもまた伝統と技術革新の結合の結果といえます。また京都は、言うまでもなく、世界各地から人々が集まる国際都市でもあります。この恵まれた地で学んだ数多くの卒業生が、広い世界に羽ばたいて行きました。私たちは、これからも、これまでの伝統の上に新しい時代にふさわしい教育プログラムを用意し、次の時代を担う女性をこの地で育てることを願っています。


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