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人材養成・教育研究上の目的
発達教育学研究科博士後期課程は、教育学領域と心理学領域の2領域から構成され、博士前期課程及び修士課程は教育学専攻、心理学専攻、表現文化専攻、児童学専攻の4専攻で構成されています。本研究科では、それぞれの研究領域や専攻における高度な専門的知識を身につけるとともに、「教育」や「人間」あるいは「発達」に関わる現代の多様な諸問題について、それぞれの視点から実証的、理論的に追究し、高度な専門的知識と研究能力を兼ね備えた専門的職業人や研究者を育成します。学位取得後には、学校教育、心理学の専門職、表現活動、子育て支援や幼児教育、高等教育機関や研究機関における教育・研究といった分野で活躍できることを目指します。
	修士課程及び博士前期課程
教育学専攻(博士前期課程)
教育を可能な限り個別的かつ総合的に解明し、その問題点の摘出と分析を通じて教育に関する新たな知見を構築することを目指しています。そのため教育学の諸領域に関する専門的研究を行う一方、学校教育、家庭教育、生涯教育の分野も視野に入れつつ、高度な専門的職業を担う卓越した能力を培い、教育分野の専門的職業人を育成します。学位取得後には、学校教育や教育研究といった分野で活躍できることを目指します。
	心理学専攻(博士前期課程)
心理学専攻は心理学領域と臨床心理学領域の2領域によって構成されています。心理学領域では、心理学の諸理論や技法、研究手法についての専門性を深めるとともに、幅広い学識を身につけ、社会的にも貢献できる心理学の専門職、研究者、高度な心理学の専門的知識を持った教員や職業人を育成します。臨床心理学領域は、公認心理師試験の受験に対応したカリキュラムを構成し、幅広い学識と発達的視点及び倫理観を備えた高度の専門性を有する公認心理師を育成します。学位取得後には、学校教育、心理学の専門職、高等教育機関や研究機関における教育・研究といった分野で活躍できることを目指します。
	表現文化専攻(修士課程)
表現文化専攻では、言語、音楽、造形、運動・舞踊という4つの表現領域について高度な専門的知識や実技能力を身につけるとともに、領域横断的な表現の可能性や実践的問題を追求します。その上で、人間の表現行為に通底する諸問題を見据えながら各自の専門領域を自立的に深化させ、これからの文化や教育の展開を主導していける人材を育成します。学位取得後には、実践的能力に裏打ちされた表現文化の担い手として、幼稚園から大学まで含めた各種の学校や専門教育機関、さまざまな芸術文化の分野で活躍できることを目指します。
	児童学専攻(修士課程)
児童学専攻は児童発達、児童保健、児童文化の3つの領域によって構成されています。児童の心身の発達や健康、児童の生活・文化について専門的知識を身につけ科学的に研究するとともに、発達支援・子育て支援のための方法や理論、あるいは児童文化活動における高度な表現力を身につけ、児童が健やかに生きるための専門的職業人や研究者を育成します。学位取得後には、教育、福祉、医療、一般企業といった分野で活躍できることを目指します。
	博士後期課程
教育学専攻(博士後期課程)
発達教育学研究科博士後期課程は、教育学領域と心理学領域の2領域から構成されています。いずれの領域でも、前期課程や修士課程で修得した知識・理解、技能・表現、態度・志向性及び統合的能力をさらに発展させ、専門領域に関する最新の高度な専門的知識や自立して研究活動を行うに足る高度な研究能力及び学問的意欲を備えた研究者を育成します。学位取得後には、高等教育機関や研究機関における教育・研究といった分野で活躍できることを目指します。
	学位授与の方針
次の要件と資質を有している者に対して修士(教育学)、修士(心理学)、修士(表現文化)、修士(児童学)及び博士(教育学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
〔修士課程及び博士前期課程〕
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
〔博士後期課程〕
大学院学則第12条の2に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
教育学、心理学、表現文化あるいは児童学に関する研究手法や高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
教育学、心理学、表現文化あるいは児童学の領域において高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
	修士課程及び博士前期課程
教育学専攻(博士前期課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(教育学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
教育学における専門的な研究方法や高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
教育学における専門的な研究方法を用いて、高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
	心理学専攻(博士前期課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(心理学)の学位を授与します。
 
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
心理学の諸領域や実証的な研究手法について、あるいは臨床心理の技法についての高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
自己の研究課題を明確化し問題解決するための高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
	表現文化専攻(修士課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(表現文化)の学位を授与します。
 
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
人間の表現行為とその所産としての芸術や文化に対して幅広い視野と知見を持ち、特に言語、音楽、造形、運動・舞踊のいずれかの表現領域について高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
	諸芸術、あるいは人間の表現にかかわる事象を深く捉えて、それぞれの表現領域に対する高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
児童学専攻(修士課程)
次の要件と資質を有している者に対して修士(児童学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
児童の心身の発達や健康、生活・文化について専門的知識を身につけ科学的に研究する方法について高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
発達支援・子育て支援の技術や、児童文化活動における高度な表現力を身につけ、児童が健やかに生きるための援助者としての高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
児童や児童文化の研究を通して、建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
	博士後期課程
教育学専攻(博士後期課程)
次の要件と資質を有している者に対して博士(教育学)の学位を授与します。
≪学位授与の諸要件≫
大学院学則第12条の2に定める要件を満たし、あわせて別に定める学位論文審査基準を満たした者。
≪基本的な資質≫
①[知識・理解]
教育学あるいは心理学における専門的な研究手法や最新の高度な専門的知識を修得している。
②[技能・表現]
教育学あるいは心理学における専門的な研究手法を用い、高度な専門的知識を活用・応用する専門的能力を修得している。
③[態度・志向性]
建学の精神を深く理解し、豊かな人間性と高度な専門知識と幅広い視野を備え、生涯にわたり新しい価値を生み出していこうとする自覚を有している。
④[統合的能力]
上記①~③の高度な専門的知識や専門応用能力を統合的に活用することができ、グローバルな社会に対応できるコミュニケーション能力を身につけている。
	教育課程編成・実施の方針
博士前期課程及び修士課程では、学部段階で修得した知見をさらに深める特論、ならびにその結果を各自の興味・関心に基づいて探求できる演習や一部の専攻では実習を配置するとともに、これらの科目を基礎とし学位論文の作成に繋げる研究指導科目として演習形式による課題研究を配置しています。博士後期課程では、特定の領域に関するきわめて深くかつ最新の知識や技能を修得する特殊研究、また、これらの科目から得た専門的知識や研究手法を活かして学位論文作成の支援を行う演習形式による研究指導を配置しています。なお、教育学専攻博士前期課程では、大学院設置基準第14条特例(昼夜開講)により、社会人等に配慮した研究指導体制も備えています。これらの結果生み出された研究の成果を博士・修士の学位論文として作成し、高度に専門的な能力の確立を目指します。
	修士課程及び博士前期課程
教育学専攻(博士前期課程)
教育の現状やそれにかかわる歴史的、哲学的、制度的、社会的側面の解明ができるようにそれぞれの分野にかかわる講義を開設し、学部段階で修得した見識を深めます。また、教育学の各分野において学生の自発的探索能力を高めるために演習科目が体系的に配置されています。これらを通じて国内外の多様な社会的教育的要請に的確に応える能力を発展させ、修士論文の作成につなげていけるような配慮をしています。なお、大学院設置基準第14条特例(昼夜開講)により、社会人等に配慮した研究指導体制も備えています。教育学研究の成果を修士の学位論文として作成し、探究的、教育的な能力の確立を目指します。
	心理学専攻(博士前期課程)
心理学専攻は心理学領域、臨床心理学領域の2研究領域からなっており、人間形成の理念、方法、実態、課題に関する両領域に共通する科目と、両領域の独自部分を反映した科目によって教育課程を体系的に編成しています。
心理学領域では高度な心理学の専門的知識を持った教員、教育関係者、職業人の育成や、後期課程に進学し博士(教育学)の学位を取得するための専門的知識と技能の修得を目指し、認知心理学、実験心理学、教育心理学、社会心理学に関する特論のほか、研究法、教育評価、生徒指導等に関する特論を配置しています。また、一部の科目においては演習を配置し、さらなる知識の深化を図っています。
臨床心理学領域では公認心理師の養成を目指し、公認心理師試験の受験資格を得るために必要とされる科目を整備するとともに、さらに発達的視点を備えた心理臨床家の育成という本学の特徴を実現するため独自の実習を体系的に配置し、実践的な臨床教育の充実を図っています。
さらに、いずれの領域においても、これらの科目から得た専門的知識や研究手法を活かして学位論文の作成に繋げる研究指導科目として課題研究を配置しています。その結果生み出された研究の成果を修士の学位論文として作成し、心理学の専門的な能力の確立を目指します。
	表現文化専攻(修士課程)
表現文化専攻の教育課程は、「固有領域の深化を図る科目群」と「統合を図る科目群」で構成されています。言語、音楽、造形、運動・舞踊の4つの表現領域にわたって個々の専門性を深めるとともに、領域相互の交流や統合という視点から人間の表現行為やその文化的所産を包括的かつ体系的に追究していきます。プレゼンテーションや小論文の執筆、ピアノや声楽の演奏表現、作曲や造形作品の制作、舞踊や演劇の身体表現など実習的な内容も多く、理論と実践の両面にわたる研究の成果を修士の学位論文として作成し、表現の文化や教育の新たな可能性を切り拓いていく実際的な能力の確立を目指します。
	児童学専攻(修士課程)
児童発達、児童保健、児童文化の各領域において、児童の心身の発達や健康、児童文化について科学的にとらえ、発達支援・子育て支援のためのより高度な方法や理論を学べるようにカリキュラムを体系的に構成しています。また、各領域において、修士論文を作成するための指導が可能となるように授業展開を行っています。修士論文指導では次の点に重点をおいています。
①研究の目的が明確で意義のあるものであること。
②研究方法やデータ分析の方法及び結果の提示が適切であること。
③論理の展開や文章表現が的確であること。
④創造性・独創性がみられること。
以上の研究の成果を修士の学位論文として作成し、児童研究の能力の確立を目指します。
	博士後期課程
教育学専攻(博士後期課程)
教育学及び心理学における最新の高度な専門的知識と優れた研究能力及び学問的意欲を備えた専門的研究者を養成するために、特殊研究と研究指導によってカリキュラムが体系的に構成されています。特殊研究では、特定の領域に関するきわめて深くかつ最新の高度な専門的知識や研究手法を修得します。研究指導では、特殊研究から得た専門的知識や研究手法を活かして学位論文作成の支援を演習形式によって行います。これらの指導の結果生み出された研究の成果を博士の学位論文として作成し、社会や学会において教育学や心理学の諸課題に取り組んでいける高度に専門的な能力の確立を目指します。
	