授業や作品研究で培った
言葉の力は人生の宝物。

M.Sさん内定先:公益財団法人 日本漢字能力検定協会
文学部 国文学科 4回生

当り前を疑う姿勢を身に付けて。

 幼い頃に始めた書道がきっかけで日本文化に興味をもち、国語も好き。国文学科では中古から近代まで、幅広い時代の文学について学びました。並行して日本語の歴史や特徴について学ぶ国語学も学修。3回生で受講した講義で出合った「古辞書」に惹かれ、古辞書と文学作品の記述を調査し、「語誌」について卒業論文を執筆しました。その古語は古文単語帳などに必須用語として掲載されていますが、現代語の意味と大きく異なっています。しかし、なぜそのように変化したのか、未だにわかっていません。国文学科では教科書や本に載っていること、知っていると思い込んでいること、当たり前を疑う姿勢が育まれます。また、ひとつの作品の、ほんの一文や一語にこだわり、考え続ける力も身に付きます。さらに、先生方の美しい日本語を日常的に耳にすることができ、発表では説明の仕方や細かい言葉遣いまでご指導いただけます。
言葉の力は人生の宝物になると思います。 

自分だけの経験を表現した就職活動。

 就活で大切なのは早めに行動すること。大学主催のセミナーや企業説明会には可能な限り参加し、3回生の4月にはキャリアセンターに面談を申し込み、インターンシップに参加するため、初めて自己PRや志望理由を書き、自分を表現することの難しさを痛感。エントリーシートや面接では、国文学科で培われた独自の意見を述べる力を駆使し、作品から影響を受けたこと、発表で苦労したことなど、自分だけの経験を表現しました。日本文化の発展に携わりたい、この思いで就活を展開。幅広い年代の方が共に楽しむことができるキンボールスポーツにも取り組んできた経験から、漢字学習も生涯学習であり、普及活動や教育支援に貢献したいと考えました。これまでと同様に、文学作品や文献調査があれば、成果が出るまで根気強く考え続けます。また、自分の意見を明確にし、貪欲に学び、周囲にわかりやすく発信できるようにしたいです。仕事、書道、キンボールの両立も目標です。 
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