らしさを つよさに 未来をひらく 京都女子大学 Special Contents

世の中がどう変われば、私たちはしあわせなんだろう。

ジェンダー平等やSDGs。さまざまな考え方や価値観がある中で、本当に必要なことは、なんだろう。誰もがしあわせになれる社会って、なんだろう。いままでにない新しい答えを、導き出せる女性を育てていくために。京都女子大学は、「HAPPY WOMAN®」との産学連携プログラムをはじめました。自らの力で、社会を変えていける人材育成を、加速させていきます。

OVERVIEW概要

京都女子大学は、2020年に新たなグランドビジョンを策定し、重点課題としてジェンダー平等の実現やSDGsの達成などに取り組んでいます。その一環として、女性のエンパワーメントと社会活性化を目的として活動する「HAPPY WOMAN®」との産学連携プロジェクトを発足。本学の学生が企業の方々と関わりながら、社会課題の解決策を探究していくプロジェクトです。

学生が実際に社会で働く方々から話を聞き、議論することで、自分自身で意思決定することの必要性を学び、未来を切り拓いていく人材となることを目指します。

まずは、協力企業の方々とのワークショップをスタート。ディスカッションを経て、学生自らがアイデアを企画し、企業の方々にプレゼンテーションする予定です。詳細は今後、レポートとしてご報告していきます。

HAPPY WOMAN®

HAPPY WOMAN®とは、持続可能な未来づくりの基盤でもある「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進し、活力ある社会実現を目指すプロジェクト。国連が制定している3月8日の国際女性デーの普及はじめ、すべての人が豊かに幸せな人生を送るための学びや行動に繋げる場を創出しています。

EVENTイベント

社会を動かす女性に、なりたいあなたへ。3月8日は国際女性デー 女性の生き方を考える日 HAPPY WOMAN FESTA 2022 in 京都女子大学 3月5日 土曜日 午後1時から午後4時 参加無料 事前予約制

京都女子大学で「国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA」を開催しました。
新たな時代の女性の生き方を、第一線で活躍するゲストの方々とともに考えた一日。
Happy Action Laboの学生もワークショップの成果をプレゼンテーションしました。
当日の様子をYouTubeにて公開しています。

REPORT実施報告

順次ワークショップレポートを更新していきます。

  • 「Happy Action Labo」記念すべき第1回目のワークショップは、東京と京都をオンラインで繋いで開催。
    HAPPY WOMAN®代表を務める小川実行委員長からプロジェクトの概要をご説明いただいたあと、参加学生による自己紹介を行い、参加したきっかけや課題に対する想いをそれぞれの言葉で伝えました。

    オンライン開催当日の様子

    全3回開催されるワークショップの概要

    次回のワークショップに向けた課題の発表
    小川氏からジェンダー問題の社会的背景や、日本が抱える課題についても説明があり、HAPPY WOMAN®実行委員でもある吉高氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)からもアドバイスをいただきました。
    「今感じているジェンダー問題は?」という小川氏からの問いかけに対し、現代社会学部の学生から「他国で導入されている、女性の割合が一定になるようにするクオータ制も視野に入れ、社会的な体制を整えることが大切」など、学生自身が感じている問題について発言があり、学生たちの積極的な姿勢が見られました。
    最後に、次回のワークショップに向けて3つのお題が発表され、改めて日本が抱える課題について個人とチームで考えていきます。

    学生の感想

    ジェンダー問題は様々な事柄が関わっていることを心に留めて取り組むことへの重要性を感じ、吉高さんの「男性が今いる分野に女性が進出するのは効率的ではない。まだ開拓されていない分野で活躍する」というお話は、ジェンダーという幅広い分野において、自分がどこに注目して何をしたいのかを考えるきっかけとなりました。

    法学部 / 1年

    もともとジェンダー問題に関心があり、解決したいという意志があったので、今回声を上げられる機会をいただき、行動を起こすことができました。
    この貴重な活動を通じて、一人でも多くの人がジェンダー問題について声を上げやすい環境を作っていくことに貢献できたら嬉しく思います。

    現代社会学部 / 1年

    「Happy Action Labo」に参加したことで、改めてSDGsにおける日本や女性に対する社会的な問題の深刻さを実感しました。
    また、一緒に参加している皆さんの意気込みやプロジェクトの目的などを聞き、これからの活動がとても楽しみだと感じました。

    発達教育学部 / 1年

  • 第2回目のワークショップは、前回提示された3つの課題に対する発表からでした。まず1つ目の課題であるチーム名は、3チームでそれぞれ「ほうじ茶」「ふぶき」「甘党」と、京都らしいユニークな名称に決定。続いて残り2つの課題である、「個人で調べたジェンダー問題の課題」と「2030年にあるべき姿や理想について考え、ブレストを経て決まったチームとして解決したい課題3つ」の発表があり、身近に感じている課題から世の中で話題になっている課題まで幅広い意見が出てきました。

    課題を発表するチームほうじ茶の学生たち
    • チームほうじ茶 : 解決したい課題3つ
    • 1. 女性の貧困

      生理の貧困が問題視されており、女性の貧困を解消することは必要不可欠である。

    • 2. 職業における男女比率の隔たり

      介護士や保育士などケアに関わる仕事の女性割合が高く、職業の選択肢が狭い。ジェンダー規範が関係していると考えられる。

    • 3. 意思決定の場における女性の少なさ

      政治的代表や役職に就く女性が少ない。意思決定の場に女性が増えることによって、多様な意見が反映される社会を実現する。

    • チームふぶき : 解決したい課題3つ
    • 1. 女子大のあるべき姿

      女子大で学びたい専攻があっても、男性やトランスジェンダーの方に対して学びの場として開放されていない。

    • 2. 国会議員における男女比率

      国会議員に占める女性の割合は男性よりも低く、社会に対して意見を反映しづらい。

    • 3. ジェンダー教育の見直し

      男性(女性)はこうあるべきというジェンダー規範をなくすために、教育の面から見直す必要がある。

    課題を発表するチームふぶきの学生たち

    課題を発表するチーム甘党の学生たち
    • チーム甘党 : 解決したい課題3つ
    • 1. 賃金における男女格差

      これから社会の一員となる自分たちにとって避けられなく、社会の課題として根深く残っている。

    • 2. 議員や企業の幹部のような重要な役割における女性の少なさ

      女性の立場での意見が通らないと、女性にとってより働きやすい社会や環境を作ることは難しい。

    • 3. 家庭内における家事育児の負担の男女格差

      女性のほうが男性よりも家事育児の負担が大きい傾向がある。

    他のチームに対しての気づきを共有し合う際には、「特に男女比率の課題は3チームが共通して感じていたことで、改めて日本において重要な問題だと感じた」、「自分のチームにはなかった視点やアプローチを聞けてよかった」などの意見があり、全体を通じてこれから課題を深掘りし、アイデアを考えていくにあたり有意義な時間となりました。最後に吉高氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)から「インターネットの情報に頼らず、生の声を聞いて課題を実感することでいいアイデアが出てくる。そういった機会を積極的に作っていくことが大切。」というアドバイスをいただきました。今回出てきた課題やアドバイスを元に、第三回目のワークショップに向けてアイデア制作に移ります。

    次回のワークショップに向けた課題の発表

    学生の感想

    各チームが見つけたジェンダー問題を共有し、様々な課題が存在することを実感しました。その中でも3チームが共通して感じたことは特に重要で、みんなが気づきやすいものだと思います。チームふぶきさんの女子大に焦点を当てた見方は、私にはなかったものなので大きな気づきになりました。今後の活動の中で一つの視点だけでなはく、複数の視点から課題を見られるように心がけたいと思います。

    法学部 / 1年

    同じ女子大生でもそれぞれ異なった視点や意見があり、非常に興味深かったです。もっと話し合っていきたいと思いました。女性が女性に対してアンコンシャス・バイアスをもっている場合も多いため、日本社会や自分自身の「当たり前」を疑っていけるかがジェンダー問題の課題の解決方法を多角的に考えていくうえで重要なことだと感じました。

    現代社会学部 / 1年

    他のチームの発表を聞いて、ジェンダー問題の幅広さに驚きました。よく取り上げられているのは女性に関する問題でしたが、実際は男性に関係する様々な問題も存在しているということが新しい発見でした。自分たちだけでは得られなかった発想や視点があり、自分のジェンダー問題に対する考え方が変わりました。

    発達教育学部 / 1年

    お話を聞くだけではなく、自分たちで調べたことを発表し、評価し合うことができ貴重な経験をすることができました。企業の方からフィードバックをいただくことができ、これからに生かしていきたいです。「ジェンダー」という難しい問題を、1人ではなくチーム内で話し合うことで、より課題を明確にすることができたと思います。

    家政学部 / 2年

  • 3月5日(土)に行われるプレゼンテーション本番前、最後の開催となった第3回ワークショップ。
    当日の時間制限に合わせ、8分という時間の中でプレゼンテーションができるよう本番さながらに各チームのアイデアを発表。緊張感を持ちながらも、堂々と自分たちのアイデアを発表することができました。学生自身で調べたデータを元にしたものや、世の中で話題になっているニュースをヒントにしたものなど、課題を解決するため様々な視点から考えられたアイデアが生まれました。
    学生たちの発表に対し、吉高氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)からフィードバックをいただく場面も。「すぐにでも取り入れられそうな具体策が出ていて面白く、良い視点がありました。企業は新しいアイデアを常に求めているので、案を絞って深掘りすることでより良いものができると思います」と、コメントをいただきました。

    課題の原因と解決策のアイデアを発表するチームほうじ茶の学生

    課題の原因と解決策のアイデアを発表するチームふぶきの学生

    課題の原因と解決策のアイデアを発表するチーム甘党の学生

    最後に小川実行委員長(HAPPY WOMAN®代表)からは「ゴールに対して、どういうアイデアを作るのかというHOWの部分が足りていないと感じました。しかし、社会に出ていないからこそ持っている視点がみなさんにはあるはず。遠慮せずに学生ならではの視点で、思い切ってダイナミックに考えてみてほしいです」と、アイデアを詰めていく過程でヒントになるアドバイスをいただき、次回の最終プレゼンテーションに向けて、アイデアをさらに良いものにするための有意義な時間となりました。
  • 約半年間の準備期間を経て、ついに最終プレゼンテーションを迎えたHappy Action Labo。
    全3回のワークショップを経て課題を一つに絞り、2030年にあるべき姿や目標を設定。そのため今何ができるのか、どうすれば目標を達成できるのか、学生ならではの視点からアイデアを考えていきました。

    チームほうじ茶の発表
    発表はチームほうじ茶からはじまり、女性の貧困解決のためにリカレント教育に力を入れる「リカレンパワーメント 学び直しで新しい私に」というプロジェクトを提案。2030年までに、全国半数の私立大学でリカレント教育を実施できる環境を作ることを目標に掲げました。
    チームふぶきは、制服のジェンダー平等を目指す「制服のジェンダー平等を目指す会」を作ることを提案。社会からジェンダー規範をなくすため高校生から問題提起を起こし、行動に移していけるようなアイデアを発表しました。

    チームふぶきの発表

    チーム甘党の発表
    チーム甘党は、家事や育児、介護における男女格差問題に注目した「育児介護充実応援プロジェクト」を提案。少子高齢化に伴い、子育てだけではない介護についての目線も織り交ぜた新しい視点のアイデアでした。
    最後に企業賞の発表があり、チームほうじ茶はHAPPY WOMAN®賞、チームふぶきはチョコラBB賞、チーム甘党はLUX賞と、それぞれの協賛企業の方から副賞とコメントをいただきました。

    チームほうじ茶は、持続可能なプログラムを考えているところが素晴らしかった。いろんな人を巻き込んでプログラムを進めていただきたい。

    吉高氏(HAPPY WOMAN®実行委員)

    我々もジェンダー平等を目指しているので、チームふぶきのテーマと非常にマッチしていた。制服という日常的なものでジェンダー平等を示していけるというのは学生らしい魅力的なテーマでした。

    飯島氏(チョコラBB)

    全体の考え方や分析のフロー、課題のまとめ方などが良く、女性側のよりよい環境を築くための2次提案などもできていた。しっかりと世の中の現実を見て、どうやってたら動かすことができるのか考えられていて可能性を感じました。

    林氏(LUX)

    プロジェクト開始からジェンダー問題と真剣に向き合い、短い間でしたが実現の可能性を感じられる段階まで考えられたアイデアもありました。これからの学びにつながっていく、実りある半年間となりました。