仕事と子育ての両立が当たり前に
できる社会をつくりたい。

K.Iさん船橋市議会議員
現代社会学部 現代社会学科 卒業

大学・大学院での学びがライフワークに。

京都女子大学に現代社会学部が新設されると知り、進学を決意しました。当時はそれほど注目されていなかった地球温暖化、ジェンダー、情報リテラシーなど幅広く多角的な視点で学べることに魅力を感じたことをよく覚えています。実際に多くの学びやさまざまな経験をしました。特にゼミでの調査研究・社会調査を兼ねて、米ユタ州に約1ヵ月間ホームステイしたことは強く印象に残っています。ホームステイを通して体感した生活や学びはもちろんですが、近隣に点在する広大で神秘的な国立公園を訪れた経験は、人生観を大きく変えました。その後、大学院へと進み「女性労働の60年—『仕事』と『子育て』の両立を目指して—」というテーマで修論をまとめました。いまも私のライフワークとして取り組んでいます。修論を通して、女性のライフコースについて考え、見通し、自分なりに自分がキャリアを積みながら「仕事」と「子育て」の両立を実践していこうと考えていました。

就職、結婚、出産を経て、政治の道へ。

大学院卒業後は地元の民間企業に就職しました。その後、結婚・出産を経て、仕事と子育ての両立への大きな壁にぶち当たりました。そんな時に、市の広報で「男女共同参画推進委員」の募集を見つけ応募したことから市政に関わるようになりました。壁を超えるためには、個人の努力だけでは限界があり、政治の力が必要だと感じるようになっていきました。そんな時、保育園父母会活動を通じ、現職市議の後継者として声をかけられたことが契機となり、船橋市議会議員に出馬し、当選することができました。また、竹安栄子先生(現学長)に背中を押していただいたことも、政治家の道へ進む動機の一つになっています。男性も女性も仕事と子育ての両立が当たり前に選択できる社会、特に母親がキャリアを積むことで子どもが寂しい思いをすることがない社会をめざして活動中です。高校生や大学生の皆さんにも、学んだ知識と経験を生かす実践の場の一つとして、政治家にも興味を持っていただければうれしく思います。