本の中の世界でしか生きていなかった私を
大学が変えた。

K.Tさん朝日放送テレビ株式会社(株式会社デジアサ 取締役)
京都女子大学法学部 非常勤講師
文学部 英文学科 卒業

本の中の世界でしか生きていなかった私を大学が変えた。

「努力は自分を裏切らない」 私が大学時代に学んだことです。
文学少女だった私は幼い頃から「本を読んでいるうちに、うまく人生が過ぎていかないかな」と大真面目に考えていました。そんな私を現実世界に目を向けさせ、友達と交流する楽しさ、勉強の面白さを教えてくれたのは大学でした。大好きな文学作品で学びを深め、感動した映画の原作を卒論のテーマにすることができました。学びへの努力を果実に変える素晴らしさを体感しました。(卒論ではヘミングウェイ著『誰がために鐘は鳴る』を取り上げました)生きているとはこういうことかと大学時代によく思ったものです。今振り返ると私は実に恵まれていました。なぜなら、社会に出た後は残念ながら努力しても報われないことにしばしば直面するからです。私も記者やディレクター時代、長期間準備してきたことが、本番の放送で一瞬にしてほぼ水泡に帰したこともありました。それでも努力を続けることができたのはこの学びがあったからです。

大学での学びが意思決定の仕事と教員の仕事を支える。

今は経営に携わり、毎日が意思決定の連続です。判断に迷うこともあります。たまに後悔することもあります。しかし、それでも志を高く掲げられるのは、この学びが私を支えているからです。そして、私は卒業後20年を経てリカレントのため大学院に入り、博士号(政治学)を取得しました。いま、京女の法学部で教鞭も取らせていただいていて、かつての私より遥かにひたむきな後輩たちとともに学びあう素晴らしい時間を共有しています。皆さん、大志を抱いてください。ひるまず前を向いて下さい。皆さんには京女がついています。