京都女子学園

MESSAGE

学長メッセージ

未来をつくる、出発点に。

3か月におよぶ議論とワークショップの活動を経て、今回私たちは『大学の使命』をはじめとする4つのステートメントを策定しました。建学の精神をふまえながら、自らの強みを再確認し、これからめざす未来の姿をシンプルに表現するコトバと出会うことができたのは、大変意義深いと考えています。

今回のプロジェクトは、職員からの提案がきっかけとなりスタートしました。大学運営は、トップダウンによる意思決定と教職員のボトムアップが両輪として機能することが理想です。その意味でも、今回の機会は大きな意味があったと思っています。

また一連のプロジェクトを通じて、私たちは多くのことを学びました。3日間の研修には多忙な時期にもかかわらず、多くの教職員や学生たちが主体的に参加し、自由で活発な議論を繰り広げることで、多様な意見の中に共通する部分があることを発見しました。また学生が議論に積極的にコミットし、その一人ひとりの意見に教職員が真摯に耳を傾ける光景は、プロジェクトに寄せるそれぞれの思いを凝縮し、大学の明るい未来を示しているようで興味深く眺めていました。

私自身も、ディスカッションを眺める中で多くのことに気付かされました。京都女子大学をどのように見つめ、理解しているかをつぶさに知ることができましたし、なにより本学のあるべき姿が具体的なコトバというかたちで見えてきたのは大きな収穫でした。一連のプロジェクトの意義――それは紡ぎ出されたコトバだけにあるのではなく、完成にいたるプロセスにもあったのだとあらためて感じます。

4つのステートメントは完成しましたが、これでプロジェクトが完結したわけではありません。今後教職員の間で幅広く意見交換を行ない、さまざまなかたちで情報発信を行ないながら浸透をはかりたいと考えています。コトバは時代とともに変化します。新たに策定したステートメントも、不変のものではないでしょう。しかし教職員や学生が大学について語り合う時、共通のコトバが存在することの意義は小さくはないでしょう。4つのステートメントを、京都女子大学が新たな時代に踏み出す出発点にしたい、いや、しなければならない――。私は、そう固く決意しています。

学長 林 忠行