子どもたちの目線で考え、
実際に経験したことが
いまと今後に役立つ。

R.Sさん勤務先:静岡県袋井市立山名小学校
発達教育学部 教育学科 教育学専攻 卒業

実践的な授業とボランティア活動で経験を積む。

小学校低学年の時の担任の先生が、時には厳しく、時には優しく接してくれ、今思えば第二のお母さんのような存在でした。高校生になり、具体的に進路について考えた時に、好きだった先生のような大人になりたいという思いから、小学校教諭の免許状が取得でき、教育について幅広く学べる京女に入学。大学の授業では、それぞれの教科について実践的に学修することができました。模擬授業をしたり、図工の作品を作ったり、リコーダーを演奏したりなど、実際に経験することで、子どもたちの目線になって考えたことは、現在とても役立っています。3回生からは子ども食堂でのボランティアに参加し、小学校1年生から6年生まで、さまざまな学年の子どもたちとも関わりました。宿題をみたり、一緒に遊んだり、食事をしたりする中で、子どもたちへの声のかけ方や接し方を身につけられたと思います。

子どもたちとともに学び、努力を続けたい。

現在は小学校4年生の担任をしています。ほとんどの教科を担任が教えますが、2020年度は理科、体育、外国語活動を別の先生が教えてくれています。その代わり、音楽は自分のクラスと隣のクラスの2クラス分を担当。教員の数だけ授業のやり方、教え方があり、さまざまな先生のやり方を聞きながら、より良い授業を模索しているところです。また、小学校では学習指導に加えて生活面での指導も行います。私は特にあいさつの大切さを伝え、自分から声をかけるようにしています。最初は恥ずかしがってなかなかあいさつをしてくれない児童もいますが、毎日根気よく指導していくと、2学期、3学期になるにつれて、堂々とあいさつができるようになってきます。子どもたちの反応から私自身が学ぶことも少なくありません。これから先もいろいろ考え、悩みながら授業をつくっていくと思いますが、子どもたちが「楽しかった」「できるようになった」と感じられるような授業をめざして、努力していきたいです。